日本にある日本語学校で働く教員たちのうち、七割が非常勤であると現状から、少し綴ってみました。


この実態は、そのまま、教育現場での雇用形態の不安定さを表し、将来を見通ししにくい状況に、多くの教員資格のある労働者たちが置かれたままだという課題があると感じています。



私自身は、日本語教師養成講座での資格取得後、専任教員としての雇用で数年間、担任を持ちながらやってきました。


やりがいがあり、専任は待遇面では長期勤務しやすかったけれど、今まで経験してきた職種に比べて、何しろ業務量が多く、残業代が出ない中での勤務を継続し続けることが、体力的にも厳しくなってきました。


労働時間を短くしたい。

けれど、そのために完全に日本語学校と離れるとなると、育ててきた関係性や慣れてきた教材を手離す事になり、決断できず。


まだ勤続年数は長いとは言えないし・・教える事自体は好きだし・・


悩んだ末、自ら申し出て、コロナ禍がやや落ち着いた時点で、非常勤契約に変えてもらう事にしました。


契約変更後、ふと思い知ったのが、【非常勤教員たちは、夏休みや、冬休みの授業なしの期間は無収入】という現実でした。


他業種では、非常勤でも収入が無くなる期間のない職種の方が多いように認識していたので、自分でもうっかりしていたと思いました。


う~ん、これでは、やはり長期的に働こうと腰を据える労働現場にしにくいし、他の非常勤の人たちって、この間はどうしてるのかな・・扶養内で働くという人たちばかりじゃないだろうに・・という思いも。


自分の場合は、シフト制で勤務日を月10日以内で選べる、相談業務と兼務しているけれど、異業種での兼務には、どちらの専門性を伸ばしにくいという事もあります。


ただ異業種で、別の職種と切り替えができるのは、精神的には、教員で常に留学生や教員たちと向き合うよりは気楽な部分があるし、教師以前にしてきた仕事と繋がっていられるので、助かってもいます。


長期的に教員を確保し、安定的に雇用できる労働条件とサービス残業を見直すよう、働きやすさを整えていかない限り、日本語教師の国家資格化を導入したとしても、教員たちの短期間での入れ替え、不足実態はなかなか解消されないように思っています。


専任でも非常勤でも、仕事量、配分、教員数、待遇面を早急に改善していかない限り、教育業界での人手不足は解消していかないのではないかと・・。


皆さんの職場は、働きやすさなど、いかがでしょうか🍀


↑フルーツつきのランチが好きです。果実園リーベルの10月編。