こんにちは。

今週末あたりから、また寒さ厳しくなりそうですね。皆さまご自愛くださいますように音譜


さて今回は初級日本語クラス授業から。

動きを入れた授業、です。


このクラスは、生徒たちの反応が遅く、主体的な発話がなく、宿題の提出率も低く、出席率が心配な学生もいて、どの教員も指導に悩んでいました。


今月ついに、教務主任から


【授業時に、座らせたままでなく、全員立たせて、答えられたら、正解を答えた学生から座らせましょう】


と大胆な提案がスター


このアイディアを聞いた直後は、

そんな子供っぽいことさせたら、生徒がますます答えなくならないかな?

答えられない学生は、すねてしまわないかな?

と秘かに心配したのですが、やってみると心配には及びませんでした。


立たせる事で板書した字もはっきり見えるようで、反応がよく、また、単純に

【答えて、早く座りたい】

【自分がいつまでも立っているままは、恥ずかしい】

と思うようで、全員見違えるくらい、集中するようになりました。


短い聴解問題、会話演習、宿題答え合わせなど、今日は授業の半分の時間帯は

【全員立たせてから、答えさせる】をガンガン実践しました。


座ったままの状態より、短時間で答えられるようになり、効果は予想以上でした。


このクラスは、自分を含め4名の教員が担当していますが、4人中3人が、【座らせたままにしない授業の効果】を実感しています。


(↑写真はイメージです。)


動きとセットで言葉を覚える(例えば、ジャンプと言ってジャンプする動作を示す)と、記憶が脳により定着するという研究成果があります。


なので、以前から、ムーブとセットで教える事には興味があったのですがウインク


テンポも、初級クラスでは特に大事だと感じます。


長く時間を与えれば、答えられるというものでもなく、むしろリズムを意識させていくようなテンポがあると答えやすくなるようです。


ちょっと話が変わりますが、事務職や相談職をしていた頃、ニュースで


「立ったまま、パソコンを打てるデスクを置いたオフィスで、座る→立つ、と姿勢を変える事により【健康、効率】両方が評価されている」


という情報を得てから、自分も立って打つ位置に臨時的に置いたパソコンを毎日使って【プチダイエット】、【プチエクササイズ】を意識して立ったまま打つ時間を設けていたりしてた事を思いだしました。


座る時間が長いと、お腹ポッコリ体型にもなりやすくって・・。


学生たちを見てると、座っている時間に、ネコのように丸まって、自習(内職のお絵かき指差しや問題集)していたり、寝てしまったり・・全員ではないけれど、どうもシャキッとしたところがなくなってしまっていたので、【立たせて、答えたら座らせる】は、脳にも体にも、更には声帯にも良いと発見しました。