こんにちは。


先日、放送大学名誉教授、高橋和夫先生のアメーバブログにて【イラン・ペルシア古典音楽】のコンサートが東京と大阪でそれぞれ開催される事を知りました。



2022年11月6日は東京演奏会

サントゥールとトンバク・ダフ



高橋先生の国際政治の放送授業は、身近な関心事から歴史的背景、現在に至る影響や問題までをさまざまな映像や現地インタビュー取材を通して構成されていて、45分間があっという間に感じ、豊富な情報量についていくため、学生時代から2~3回繰り返し、見ています。


先生の放送授業の最後に使われる音楽が、イラン古典楽器サントゥールの演奏で、鉄琴またはハンドベルに近いような、どこか懐かしい音色がいいな~飛び出すハートと思っていたら、生(ライブ)で聴ける機会が✨




↑サントゥール。
クルミの木で作られる打弦楽器。
72本の金属弦を2本の細い撥で叩いて演奏します。

サントゥールは、紀元前7世紀の古代メソポタミア遺跡レリーフに、最古の資料が確認されるそうです。まさに古楽。幻想的な音色でした。

今回はトンバク、ダフという打楽器とのデュオでした。

演奏者の奏で方は、全身が楽器かと思えるほど、リズムと一体化していました。

エキゾチックで幻想的な音楽に委ねると、シルクロードの世界へ旅したような気持ちになる事ができます音譜


サントゥールには、微分音(半音の半音)も含まれていて、それが特徴的な音色として響きます。

会場は【求道会館】
メトロ東大前で下車し、徒歩約10分。
大正時代の建築物で、元は真言宗の講堂だったのだそうです。渋い建築です・・






入口の扉を開けたら、一番後ろの席に「もしや?!高橋先生・・✨」が座っていらして、びっくり。
(多分多くの学生は放送授業を通してしかお会いした事がない・・)

思わずご案内のお礼とご挨拶をリアルでしました~。生で先生に会えるなんてラッキー✨

さて、今回のコンサート開催は、演奏者さんたち(サントゥール奏者の岩崎和音さんはイラン国立テヘラン大学院に留学されていました)の、イラン社会が現在抱えている「女性、命、自由」へのスローガンへの思いを、音楽を通して伝えたいという意向も含まれていました。


日本ではあまり報道されませんが、イスラム教の教えからの、頭髪を覆う「ヒジャブ」を適切に着けていないとして、22歳のあるイラン女性が道徳警察に逮捕され、亡くなる事件がありました。

政府への抗議活動は1か月以上続いており、自由や権利を求める声は、現地ではずっと高まっています。

ヒジャブ着用に抗議した女性弁護士が38年間投獄の求刑というニュースも最近知りました。

正当な主張、スローガンが国際社会として認められ、女性たちの規制からの自由(解放)が実現する事を、祈っています。




演奏会パンフレット