川のほとりに、ある銅像が立っていました。
その説明を読んでみると...
『ここはピルグラム・ファーザーズが信仰の自由を求めて
1620年、南西部プリマスから新天地アメリカに向かった時に乗った船、
MAYFLOWER メイフラワー号を装備した場所』だったのです。
へえ~!と歴史を感じながら、川向うを眺めると、
何だか、見覚えのあるビルの名前や光景が目に入りました。
あれ~
渡英当初、私は7年間、テムズ川沿いのフラット(アパート)に住んでいたのですが、
まさに、そのフラットが目の前に見えるではありませんか

この写真の一番左に、平たい屋根をした白いビルが見えると思いますが、
その隣りのとんがり屋根で、ベージュ色のビルの最上階に住んでいました!
時々、船で川を渡った時には『あれっ、あれっ!』とあのフラットを目撃することはあっても、
船は走っているので、束の間の数秒しか見ることはありませんでした。
川はクネクネ曲がっているし、方向音痴も助けて、
川の南側からは正確な場所を確認できずに10年がたっていました。


たかが以前住んでいたフラット、と言ってしまえばそれまでですが、
何だか、とっても懐かしいと共に、忘れていた事が次々と思い出されてきました。
渡英直後はホームシックになり、毎晩、ベランダに出ては月を眺めながら、
日本にいる家族や友だちはどうしているかなあ、と恋しく思ったものでした。
渡英一か月後には早速、ハンドバッグをすられて、一日家に戻れなかったことも。
ロンドンっ子の英語が聞き取れず、EASTENDERSイーストエンダーズという
TV番組をつけっぱなしにして、耳をならしたり、
当時はまだ、銀行員だったので、毎日、利益を出すことばかり頭にあり
うまく行かず損を出してしまって落ち込んだ日には、
ブレスレットを買って気分転換したこともありました。
いつかはイメージコンサルタントになりたい、とずっと思い続け、
川を眺めながら、どうしたものか、と考え込む日が多々ありました。
2000年のミレニアムには目の前を通る女王様を乗せたスピードボートに、
集まった友人たちと歓声を上げたり
11月にはガイフォークスデーに打ち上げられる花火をフラットから見て楽しんだものでした。
2001年のアメリカ同時多発テロ事件が発生した時は、ロンドンの金融街も狙われるかも、
と安否を気遣って全員、早退させられたものの
このフラットはもう一つの金融街、カナリーウォルフに近く、
家に帰っても、今度はこっちが攻撃されるのではないか、とビクビクしたものでした。
感慨深い思いを胸に、隣りにあるパブ、THE MAYFLOWER ザ・メイフラワーに入り
メニューに目を通してみると...
LUXURY KOBE STEAK BURGER topped with Cheddar Cheese and Bacon
Served with Chips
何、ラグジュアリー神戸牛ハンバーガー?
ロンドンのパブで神戸牛

試してみようかと思ったものの、それほどお腹が空いていなかったので、
小さいサイズのフィッシュ&チップスにしました。
案外カラっと揚がっていて、お魚もお芋もおいしかったですよ

以前、あのフラットから見えた右側にあった小さなパブは、まさにここだったのね。
やっと春らしいお天気に恵まれ、波の音を耳にしながら、
とても心地良いひと時を過ごすことができました。

こういうサイトも見つけたので、ご参考まで。THE MAYFLOWER