続・日本も戦時下⑨
もう七、八年前?くらいから、近所の自民党支持者のお宅の壁に、高市早苗氏のポスターが貼ってあるのをよく見かけるようになって、そこには「圧倒的な実行力!」と。
言うまでもなく、何を実行するのかが問題。こういうパターンは多い。「この国の流れを変える!」とか。どういう流れにするのかが問題。もはやバカにされているような気分にもなるが、何となくいいことのように感じる人もいるのだろう。
台湾有事に対して集団的自衛権を行使すること、に賛成の日本人が五割近くいるとか。マジで!?となる。私も台湾にはこのままであってほしいと思ってはいるが、そのために死ぬ覚悟まではない。台湾の現状維持のために死ぬ覚悟ができている人が半数。戦闘民族ニッポン人笑。
高市内閣の支持率は七割近くだそう。一般市民のためになるようなことは一切する気がないように見えるが、何を評価しているのだろう。
井上拓真vs那須川天心。
さっきアマプラでリアルタイム鑑賞。たまにはすぐ書こう。
ボクシングは常に評価が難しい。全ては相対評価となるので。
序盤、大してフットワークを使っていないのに、距離が完全に那須川のもので、これは那須川圧勝?と思ったが。井上は慎重になりすぎたか、序盤は様子見だったか。
4Rくらい?から井上が距離を詰める。序盤のままでは勝負にならないから当然と思えたが、井上にとっては折り込み済みだったか。対して那須川は意識的に距離を取るでもなく、詰められ気味のまま応戦する。これも「接近戦でも勝てる」と思っているからか、距離を取る技術がないのか。ここが分岐点であった。徹底して距離を取って戦えば(戦えれば)圧勝できたと思う。
以前、「那須川にはまだ伸びしろがあるはず」と書いたが、それはやはりフットワークに関してで、今回そこに注目したのだが、使わないのか使えないのか。むしろ後ろ重心気味にも見えた。
「距離を取る」と言っても「逃げ」なわけではなく、フットワークを使う中で強打が打てれば、今回は自分の距離のまま圧倒できたはず。そこがまだボクサーとして足りないところなのではないかと。
動きながら打つ、ってたぶんめっちゃ難しい。井上尚弥は、今日本人ボクサーは比較対象が井上尚弥になってしまうので大変だが、そこが特にすごいのだと思われる。
アフマダリエフ戦の前にアメリカの評論家が、「井上はマニー・パッキャオと比べて出入りのスピードがない。階級をさらに上げたら通用しない」と言っていて、いや最近の試合は倒そうとする意識が強すぎただけで、本来は出入りのスピードめっちゃ速いねん、この人最近の試合しか観てないなと。使えないのではなく使わなかった。結果、アフマダリエフ戦を観ての通り、足を使ったら誰も勝てない。
大橋会長が井上尚弥少年を初めて見たとき、前後のフットワークをすでに習得していて驚いた、とどこかで言っていた。プロでも出来てない選手は多いと。
さらに言えば、攻撃の最中、パンチを打ちながらすでに回避運動に入っていることもあり、まさに攻防一体。漫画みたい。あそこまでやれとは言わない笑。言えない。そういえばアフマダリエフ戦のことも書いてなかったな。「そのタイミングでアッパーのカウンター打つの!?」とか、 もはやドラゴンボールの世界だった笑。めちゃ楽しい。
やはり那須川は世界戦に挑むのが早かったかな。人気者なので急がされるのは宿命。しかしこれで無敗ではなくなったので、じっくり取り組めるのではないか。陣営がどう捉えるか。
ある鼓動。


