音の祝祭。
青葉市子の新曲「LULLABY」、一聴して派手さは感じないのだが、何というか全人類に向けて歌いかけているように聞こえてきて、心震える。
来たる10月26日、青葉市子のコンサートが昭和女子大学・人見記念講堂で行われる。『Luminescent Creatures』。来年リリースされる新しいアルバムの、10人編成による再現ライブとなるらしい。アルバムが出る前にリリース記念的なライブという、かなり珍しい試み。
先行抽選でチケットが取れる。どうしても行きたかったので、「外れるんじゃないか」という不安というかもはや恐怖で心震える笑。楽しむべき催しなのに。今のところこの項目(市子さまライブチケット)に関しては運が良い私。
過去、青葉市子のワンマンライブをがっつり鑑賞したのは三回(だっけ?笑)。いずれも一人で弾き語り。それらも最高に素晴らしい体験だったが、サポートが入った形のライブも生で聴いてみたいのである。ちなみに会場の人見記念講堂は、私が初めてバンド・KIRINJIのライブを聴きに行ったところで、もう十年以上前か、それ以来になる。スーパーギタリスト・弓木ちゃんを見つけた日だな笑。
前回のアルバム『アダンの風』が出たのが2020年12月2日。
このアルバムの謳い文句が「架空の映画のためのサウンドトラック」。当時私は(今以上に)精神的に弱っていて、「物語」に接するためのバイタリティーが全くなく、本当に映画も観ず本も読まない状態で、このアルバムも「重く」感じられ、聴きたい気持ちが湧かなかった。まだ青葉市子にそれほど心酔していなかったというのもある。
しばらく経ったある日、ラジオから流れてきた⑥「Parfum d’etroiles」に強烈に心惹かれて。カチャカチャと音がするアンティークピアノ?、つぶやきのような青葉市子のコーラス、鳥や子どもの声、空間を感じさせる音像。直後、もうこの曲のためだけでいいやとアルバムを購入。通して聴いてみたら、そんなに身構えなくてもよかったなと笑。
『アダンの風』のリリース記念コンサートが行われたのが、確か2021年6月。@渋谷Bunkamuraオーチャードホール。確か今回と同じ10人編成。私がアルバムを買ったのはこのライブの直前。全然聴き込めていなかったし、まだそれほど熱心なファンではなかったので、「どうしようかな~」とかなり悩みつつ、結局見送る。
こんな豪華な編成が一夜限りではもったいないから、またいつかやるのではと思っていたし、確実にDVDにはなるだろうと思ったのだが、今のところなっていない笑。ゴチャゴチャ考えず行けばよかった、と後悔することに。
そんなわけで今回は、何があっても行くしかないのであった。しかしDVDにもしてほしい笑。「フィジカルでリリースする」ことへの意識がちょっと違うのだろうなと。青葉さんは環境問題への意識も高いし。