日本サッカームラ② | トーキングドッグ

日本サッカームラ②

守田の試合後ぶっちゃけコメントに対する、森保さんの返答に「コンセプト」という単語が連打されていて、何となく岡崎体育「Music Video」を連想し、何年かぶりに見に行ってしまった。クリエイションクリエイション!コンセプトコンセプト!一億人に届け!!……さて。


「コンセプトは伝えている」。コンセプトとは「概念」。守田は具体的な、状況に応じた指示をくれ、と言っているのに、どういうことか。本気でぼけているのか、はぐらかしているのか。自民党議員?


ここは野球の国なので、野球で喩えよう。


「失点は気にせず打ち勝つ野球」「最小失点で守り勝つ野球」。どちらも「コンセプト」と言える。


初回、一番打者出塁。前者のコンセプトに従うならエンドランや盗塁、後者なら送りバントが考えられる。

二番打者「さあサインを!」

監督「コンセプトは伝えてあるよね」

二番打者「…え?」


ついでに言うと、森保さんの考え方、采配に対する認識の仕方も野球的?に感じる。動的でなく静的。有機性のなさ。


三笘投入はただ、ホームランバッターを代打に送る感じ。「ホームランを打て」のサイン。野球ではそれでもいいが。サッカーでは、三笘をいかに活かすか、という工夫がなければ。


アジアカップは結局二試合しか観ていないのでアレだが、例えば南野の左サイドでの起用。久保がいて、伊東がいて、堂安がいて、しかし南野も調子がいいから使いたい、じゃあ左で、という感じにしか見えない。南野は中に入ってきがちな選手だから、左サイドで使うならそのことを考慮して他の選手の起用、チームとしての連動性を考えなければいけないが、ただ並べているだけに見える。3番・南野、4番・久保、5番・伊東。


有機性の話は、限りなくなるのでまたいつか。




「コンセプト」をもう一度喩えると。


『もののけ姫』のコンセプトは「文明対自然」?宮崎駿監督がこのコンセプトを伝えて、後はアニメーターに全て任せる、となったらどうだろう。コンセプトを叫ぶのは鈴木プロデューサーの役目ではないのか。




目標がW杯優勝なら、もうはっきり結論は出ているだろう。アジアの公式戦で二敗。「後は選手個々の成長待ち」とご本人も言っているように、この体制に上がり目は全くない。三笘がムバッペ並みに、久保がメッシ並みに、上田がハーランド並みに「成長」したら、優勝を目指していいかも。


じゃあ誰ならいいんだよ、というのも定番の反論だが、田嶋会長は森保監督に「世界の一流監督と比べても恥ずかしくない条件」を提示したと言っているので、お金がないわけではないし、別に「超一流」でなくても、海外の若くて無名だが野心のある監督、とかの方が「成功」するのではないか。「外国人は扱いづらい」とか言ってないで、組織として成長するために、卸せるよう努力してみろよ。とにかくどんなんでも現状よりはマシ、とは言える。あんな監督の下では、もう選手は頑張れないだろう。


後任候補が挙がって、またもツッコミどころ満載でキリがないので笑またいつか。「相手より走るよ~」の人から「灰になるまで走れ」の人笑。




本質からかけ離れて話が進んでいくのは政治にそっくりね。国の程度が知れる。




「コンセプト」をさらに喩えると笑、コンセプトを伝えて後は選手の自主性に任せる、というのは、主題のないJAZZの即興演奏、みたいなものか。テーマはないと。