カウンター、行ったり来たり。 | トーキングドッグ

カウンター、行ったり来たり。

カウンターは「成功」すると反カウンターとなってしまうので難しい、し世の面白さでもある。


ブルース・スプリングスティーンはロック的に「オレの生まれた国くそったれ!」と「ボーン・イン・ザ・USA」を歌ったのに、なぜか米国を象徴する曲となり、めちゃ売れてしまい、富豪に。困惑。


日本の歴史上、最もロックだったのはメジャーになる前の神聖かまってちゃんだったと思うが笑、過剰な承認欲求、が世に認められてしまい、売れてしまい、切実だったかまってちゃんが形式的かまってちゃんに。


断捨離やミニマリストは、豊かさ=モノ、所有という、高度経済成長期から続く価値観へのカウンターだったが、普及して権威的になると息苦しさも生まれ、「無理に捨てなくても大丈夫だよ」というカウンターが癒しとなる。




ダウンタウンは初め、権威に対するカウンターだったはずだが、それが、反権威が権威となると、より邪悪な権威となりうる。そういうコンセプトの人たちに、少なくとも良識を求めるべきではないだろう。