都会の歌は海に消えた。 | トーキングドッグ

都会の歌は海に消えた。

青葉市子『0』

②「i am POD(0%)」

アルバムを買って最初に聴いたときは「変わった曲だなぁ」としか思わなかったが、他のアルバムを一通り聴き終わってから再び聴いてみたら、すごく美しい曲だと気づいてヘビロテ。5月はひたすらこの曲を口ずさんでいた。もちろん青葉さんに寄せて笑。

🎵i am POD あなたの傍で i'm POD 記憶を食べて 壊れるまで覚え続けていたいの

その人の見ている世界を私も見たい、という気持ちはわかる。

「壊れるまで覚え続ける」というのがちょっとエロい。エロさは「狂い」から生まれる。青葉市子の歌とエロス、についてちょっと書きたいことがあったのだが笑、またいつか。

狂おしさは若さゆえ、という気もして、最近の青葉さんは菩薩化しているので笑こういうラブソングを書きそうにない。聴いてみたいけど。新曲「メレンゲドール」はちょっとジブリを感じる。



同じアルバムの⑧「はるなつあきふゆ」は超名曲で普遍性があり、あぁこういう曲も書くんだなと思ったら、カバーだった。

最近になってから『qp』⑨「羊のアンソニー」にグッときて身悶えしてたらこれもカバーという。どちらも山田庵巳。青葉さんの師匠だっけ?真っ当なラブソングといえばいいのか。しかしカバーとはいえ自分のものにしている感。



表題は『qp』最後の曲「海辺の葬列」より。

🎵都会の歌は海に消えた 大きな龍が一飲みした 鳥たちがさかなをとって その海辺でつぎつぎに人は渇いた



明日は渋谷にてライブ。個人的には四月以来二回目のワンマン。海外を文字通り飛び回り、帰国するや波照間島へ赴く忙しさの中、定期的に東京でライブをやってくれるのは本当にありがたいことです。

前回、アンコールの曲(「Sagu Palm’s Song」だったか)の前に「心の中で踊ってもいいよ」「実際に踊っても、いいよ」のお言葉。会場の男子たちは心を優しく摑まれたことだろう笑。日本の客が一番おとなしい、みたいなことは言っていた。その辺りについても書きたいことがあった気がするが、寝なければ。