映画『明日への遺言』 | トーキングドッグ

映画『明日への遺言』

米軍による東京大空襲以下日本各地への爆撃は、いかに効率良く多くの人間を焼き殺すか、徹底したシミュレーションのもと行われた大虐殺であり、明確な国際法違反なのだが何故か罪に問われることはなかった。


アメリカも戦時初期には軍事施設だけを目標としていたが、司令官が代わったことにより一般市民を無差別に殺戮する方針を採ることに。この司令官は戦後も軍の要職に就き、いわゆるキューバ危機において「持てる核ミサイル数千発を先にソ連に撃ち込めば、我々は無傷で勝てる」とケネディ大統領に進言したそうで、すんでのところで大統領は思いとどまったが、実現していれば北半球は壊滅していただろう。(大統領を思いとどまらせた情報を提供したのはソ連にいたスパイで、彼は人類を救った英雄と言えるが、後にばれて処刑されたそう。合掌)


軍人は人間の狂気を凝縮した存在である。


話は戻って。米軍の爆撃機も撃墜されることはあり、搭乗員が生きて地に着いた時には捕虜となるわけだが、散々爆弾を落として何の罪もない市民を大量に殺しておいて、飛行機から落ちた途端に捕虜として丁重に扱われるべきってどうなんだ?ということで、正式な裁判をせず略式裁判だけで死刑、斬首してしまうことも多く、戦後それに関わった元軍人たちは戦争犯罪人として連合国に裁かれることに。


どこかの刑務所では空爆されて、日本人収容者は全員助けられたが、米軍捕虜の収容者はみんな焼け死に、そのことでそこの責任者は戦後極刑(のちに減刑)となったそうだが、いやその爆弾米軍が落としたんでしょ!?と言いたくなる。助けないで逃げる気持ちもわかるというもの。




ということで映画を語りたいのだが、長くなったので次へ。