温泉旅行 | RINの奇妙な恋愛 ~The strange tale of romance ~

RINの奇妙な恋愛 ~The strange tale of romance ~

こンな髪形してますが、アラフォーのおっさんです。
このブログでは、過去に体験した奇妙な恋愛話を綴ってます。
一部不快な表現も含まれておりますので、予めご了承ください。

『さぁ、これでOKヨ!お昼は途中で食べるケド、そのトキはどうするかまた考えてあげるカラ♡』
ベンツ

自宅を放逐されてから1カ月が経過した。
今日はかねてから眞知子サマが企画していた1泊2日の温泉旅行だ。
土曜の朝は本来なら寝不足で機嫌が悪いハズなのに、眞知子サマはかなりハイテンションになっている。
それもそのハズで、クルマの運転席に座っている私は、ほとんど裸同然だから。

『しっかりハンドルを握ってネ!アタシはリンの○○○を握っててあげるカラ♡』

―――――そンなぁ・・・。運転に集中できませんよぉ・・・。

このところずっと優しかった眞知子サマだが、やはりドSの本性が抑えられないのか、今日は寝不足のせいもあるので眼が血走っている。

『なぁに?不満があるの?』
「い、いえっ!だ、大丈夫です!!」

機嫌の良いトキは逆らわないの方が良いので、私はニコニコしながらクルマを出した。
行先はW県にあるK温泉だ。

温泉

眞知子サマのクルマはSUVなので、道路から運転席の中まで見えるコトはまず無いが、途中で大型トラックを追い越す時にはヒヤヒヤしながら運転した。
ともあれ、なンとか昼前には目指していたお店に着き、昼食を食べてからは何事もなく旅館に到着した。
昼食を食べるトキも旅館に着いたトキも、眞知子サマは私に服を着せてくれたので助かった。

旅館に着いた後は何事もなく浴衣に着替え、和やかな雰囲気で食事を楽しンだので、例のプレイはしないモノと思っていたが、やはり考えが甘かったようだ。

首輪

『さぁ、ぢゃこの首輪を着けてあげるネ♡』

―――――やっぱり、か・・・

ところが、首輪を嵌められたとたん、ナゼか私の下半身は反応しているではないか・・・

『あ~!なぁんだ。やっぱりリンも嬉しかったンじゃない!うふふ♡』
「い、いや、ち、違うンです!」
『い~え!ナニも違わないわヨ。さぁ!一緒に露天風呂に行こ!』

このK温泉は川を掘ると湯がわき出る温泉で、屋外に千人は入れるという大きな露天風呂がある。
時刻は10時を過ぎていて、温泉客はもうほとんど歩いていない。
眞知子サマは私の首輪に着いたリードを握って、嬉しそうな顔でそこまで歩いた。

『あれ?もう誰も温泉に入ってないのネ。ちょっと残念』

―――――いやいや、誰もおらンでけっこうデス。助かったぁ~

露天風呂のすぐ手前には脱衣所があり、と言っても屋根があって脱衣籠があるだけだが、そこへ温泉客は衣服を脱いで入れるらしい。
私は渋々ながら浴衣を脱ぎ、裸になった。
ところが、眞知子サマは自分ダケちゃっかり湯浴み着を着ていた。

湯浴み着

「あ!ず、ずるぅ~!!」
『ナニよ!リンはアタシの裸を誰かに見られても良いの!?』
「い、いえ。そ、それはイヤです」
『じゃぁいいジャン。さぁ、一緒にお風呂に入ろ♡』

まぁ、結局は誰も見ているヒトがいないので、満天の星空の下、思いっきりイチャイチャしながらお風呂に入れたので、私はとっても幸せだった。

『前にリンを羞恥責めにしたのは外国だったでしょ?いくらアタシでもやっぱり国内ではムリよ!』
「そ、そうですよネ」
『でも、お外でエッチなコトするのって、とっても楽しいワ。』
「は、はい。私も幸せです」
『じゃぁ、お部屋に戻って、もっとたっぷりしましょ♡』

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このブログを書くにあたって記憶を辿っているが、思えばこの時あたりが一番幸せだったかもしれない。

この後の1年半はわりと平穏無事な生活が続いたようだが、他人の惚気話を聞くのは退屈なモンだ。
やはり、「人の不幸は蜜の味」と言うように、次回からはもっと私の不幸話を書こうと思う。

そして、そろそろ過去と決別して、呪縛から逃れようと思う。