再処理工場、試験運転での放射能の影響 | DownToEarth

DownToEarth

TO RIGHT, THE RIGHT w/Aloha Ke Aloha

1月20日に六ヶ所再処理工場の稼動凍結を求める署名が集約され 政府へ提出されました。
そのときに行われた院内集会での
「三陸の海を放射能から守る岩手の会」の永田文夫さんの報告を
宮城の武藤北斗さんが映像にしてくださいました。

自然界の放射能濃度が確実に上がっているようです。

報告されている永田さんは 理科かなにかの学校の先生と伺っております。





以下は動画より



アクティブ試験がはじまって
もうすぐ4年になりますが
430トンの使用済み燃料がせん断されて
プルトニウムが取り出されました

その結果 どういうことが起こったか
自然環境で。

ということでこの150mの排気塔から
クリプトンの放射能が放出されまして
この周辺ですね
かなり遠距離まで放射能の雲が頻繁に落ちてきたということが解りました

お手元のミニコミ誌 78号に出ておりますが
これは青森県と原燃のデータに基づいたものです。

尾ぶち沼のトリチウム ヨウ素の濃度が増大してきている。
尾ぶち漁港 海水も放射能が高くなってきている。

この沖合い3キロは水深44mから放出されていますので
あと太平洋も トリチウム濃度が上がってきたということも出てきた。

150日せん断したうち91日も 周辺のどこかここかのポイントで
モニタリングステーションで検出されたわけです。

最大は東北東10キロ離れている ほし測定局 
そこが自然界の500倍以上
クリプトン濃度が1時間測定されている。

おぶちぬまの(?)急速に放射能汚染されてきている
これは六ヶ所にある文部科学省管轄になる 「環境科学技術研究所」このデータからわかった
青森の図書館にいってコピーしてわかったもの。
なかなか入手できない(資料)

たとえばこれは藻類とプランクトンですが
こんなふうに これが2006年からアクティブ試験が始まりましたけれど
急速に増大しているのがわかる

これはわかりにくいのですが
尾ぶち沼の海にでるところ
尾ぶち口ですが時々トリチウムが・・・自然界の35倍くらい
尾ぶち漁港に高濃度のトリチウムが時々押し寄せてるのがこのグラフでわかる。
これは廃液放出と比例している。

最後になりますが これは文部科学省のデータです。
これはアクティブ試験が始まってその翌年の2007年の5月から6月ですが
等濃度の線を引くと見えてくるものがある。

この線が0.2の線です。
0.2以上というのが異常な海水です
自然界にない海水。
ここからこちら側は異常な海水になっている
自然界の2倍くらいになっている。

これはここから放水されるのでこんな風に流れていっているのが予想できる
海岸沿いに流れて行ってる。

これはおととしの春
この中は異常な海水
自然界にないトリチウム水になっている
ご覧のように非常に広範囲になっていることがわかると思います。

ここは1.3ですので 自然界の最大値が0.2ですから
6.5倍の(クリプトンの)高濃度な海水になっている

そんなことが文部科学省のデータから見えてきた

これは時間を遅らせていけば
過去にさかのぼっていけばこんな風になっていくのかもしれません
少しずつ拡散していくでしょうから

これが平成3年からとおもいますけど
トリチウム濃度を文科省が調べています
そしてこれですね
アクティブ試験が始まってから
トリチウム濃度が急速に上がっている。

本格操業したらとんでもないことになる
(本格操業したら)1年で800トンせん断します。
アクティブ試験は1年に170トン
4.7倍のスピードでせん断が行われて汚染が広がる
まったく放射能を除去しない 垂れ流しで
日本の食と環境の危機がおきるんじゃないか
こう思います。

もうひとつは
ガラス固化セル
高レベル廃液の漏れ
トラブル続きで
技術が破綻している
そのようなことからも
再処理はまずは凍結して
ストップを目指していかなければいけない
高レベル廃液は絶対に安全に管理してもらわなければならない
とつくづく思っている。