下線部を修正いたしました!
ご案内いただいた方に チェックをしていただきました。
再読・再転載お願いします
PR館を案内していただきました。
浜岡原子力発電所は 耐震性が一番心配されています。
展示では そこをゴマかしてあるものがあり
そこを指摘するご案内をしていただけました。
建屋の立地。
建屋の向きが あっちこっち 段々ばらばら になっているのは
断層の直上を避けて建ててあるため。
ただ 非常にきわどい線で いくつかの断層の隙間に建っているという感じですが、
それでもいくつかタービン建屋の下には 断層が通っていました。
(断層の入っている図も 本で見せていただきました)
発電所周辺の模型。
発電所のある御前崎は 山の迫った海岸線で
上関原発予定地も同じですが、
発電所が山に隠れるので
その存在感を感じません。
近づくほどに 巨大な鉄塔がそびえるのが見えてきます。
この模型にも見られる 鉄塔郡です。
館内に展示のある 周辺地盤についての説明ボード。
ブレているので 書き出しますと・・
「地盤の状態を詳細に把握しています。
敷地や敷地周辺において活断層について徹底した調査を行うとともに、
敷地内の地質や地盤の状態を詳細に把握し、原子力発電所の基礎岩盤として地震時にも
十分な強度を有していることを確認しています。」
このボードは 新しく作られたものを上から貼りつけされていて
以前は違う説明書きがあったのだそうです。
ご案内くださった方が 写真を撮っておられたそうです。
書き出しますと
「相良層とは?
相良層は、今から概ね数百年から1千万年前に堆積した 泥岩・砂岩の互層で、
軟岩に分類されますが、原子炉の建物の基礎岩盤として
地震時にも十分な強度を有していることを確認しています。
※繰り返し地震を起こす活断層は敷地内にありません。」
泥岩・砂岩が 基礎岩盤として認められていたのは日本だけで
本来は適さない という事実が表に出始めたので
説明書き表記が 変更されたそうです。
そんなこんなの 耐震性についての展示ボード。↑
↑ 実際に使用したものとは違うサンプルを展示して
耐震強度確認をしたとの説明文。
(実際のものとは異なります)と書いてあります。
↑ 「大型振動台でテスト済み」らしいですが、
実物スケールの 何分の1とか
規模縮小テストしかできていないので
実際の大きさではインパクトが違うだろうとの事でした。
↑ 現場の作業は 危険度によって 着用する作業着が3種類あるそうです。
このPR感は 児童の見学も前提とした展示がしてありますので
真ん中のモニターで 子どもが自分の顔を写しこみ、 その作業着を着た姿を
シュミレートできるようになっていますが、
この設備は とっても腹立たしかったです。
児童に危険作業場の作業着を着た擬似体験など 必要があるのか???
↑ 原子炉模型(旧型炉)
ウラン燃料棒 64本が鈍いシルバー色の細長い立法体の箱に入っています。
白っぽい 断面でいうと 十字型になるバーは制御棒。
シルバーの箱 4本について 1本 この制御棒があります。
緊急時には この制御棒が下から上へ上がって 核分裂を停止させるのだそうです。
が、
燃料棒の設置されているベースは高さもなく 揺れが大きいと
制御棒がうまく入るのかどうか 懸念されるところだそうです。
↑ 京都大学原子炉実験所の小出先生も 一番心配されているのが
こちらの再循環パイプの接合だそうです。
再循環パイプは 海洋からの排水・給水時に
炉内の沸騰している水にできる あぶく をとって出力を安定させるためのものだそうです.
↑ 旧型原子炉の縮小モデル。
ブルーグリーンのパイプとタンクみたいなものが 再循環系配管。
全部で100トンの質量の再循環系配管が原子炉に「ぶら下がっている」のだそうです。
「ぶら下がっている」というのは
この配管には 温かい水 冷たい水 両方が流れるため 管に伸縮があるので
「固定(ボルト留め)」ができないのだそうです。
他の配管は固定されているそうですが
この配管は 炉が熱いときと 冷めたときとの温度差によって 管に伸縮がかなりあるので
揺れがあったとき 外れる 可能性が高い部分だということ。
ということを 電力会社側も懸念していて
新型炉が作られました。
↑ それがこちら。
浜岡では 5号機のみ こちらの新型炉だそうです。
↑ ここのインターナルポンプという箇所が
旧型の 再循環系配管を改良した部分だそうです。
. ただ これも 溶接部分が頑丈というわけではなく 強い地震にはもたないようです。
↑ PR館の展望フロアから見える 発電所建屋。
↑ 3・4号機の耐震補強工事は
この排気塔や 原子炉建屋の固定された配管を補強しただけで
肝心な炉の周りはできていない ということだそうです。
それでも しないよりは意味はあると 解説いただきました。
↑ 海洋中の取水塔が見えます。
↑ 左端の大鳥居は 5号機の新設計画時に ずいぶんと地元住民が反対をしたのだそうですが、
それでも押し切られ、
住民の気持ちをなだめる為に
電力会社側が建てたものだそうです。↑ PR館の手前にお土産やさんがあり
排水口についた貝をはがしたものが
肥料として販売されていました。
これを 小出先生に放射能の濃度測定してもらったそうですが
検出されたそうです。
貝がつく。
自然との攻防戦。
↑ 発電所の敷地の傍にみられる 地層です。
ズレが見られ 地盤のずれが起こったことがわかるものです。
↑ 泥岩・砂岩は 見るからに柔らかく
ぽろぽろとこぼれ落ちている破片が溜まっています。
塊を触っても 素手で崩れます。
先般 廃炉が決まった1・2号機からは 燃料棒は抜かれているそうです。
こちらの反対運動の方々は 解体ではなく チェルノブイリのように石棺にしてほしいと要望しているそうです。
解体工事中に地震が来ると 被害が大きいので。
浜岡の廃炉を求める裁判は
「裁判を起こして」という
首都圏の弁護士達からの申し入れで 地元の方が動いてくださったのが始まりだったのだそうです。
地震が来たときの 首都圏への被害が甚大であることは
多くの首都圏の方も認識されていると思います。
東京には原発はないと思われているかもしれませんが
私は 浜岡原子力発電所がそれだと思っています。
プルサーマルの計画もあり 地元の新聞も報道に気合が入ってきているとは
島田の方の評にて、
記事掲載のことを
教えていただきました。
静岡新聞 連載「浜岡の選択」
http://blog.shizuokaonline.com/hamaoka/
同 連載最終記事 「岐路に立つ原子力 次代見据え政策示せ」
http://blog.shizuokaonline.com/hamaoka/2009/06/post_117.html