本物のエコロジー・・?・・ | DownToEarth

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toriaez



先日 ツリーハウスを見てきた みなと森と水の会議 のイベントの一環で

中沢新一 さんという宗教学者の講演がありました。



本日のテーマは 「more treesミーティング 森と人間の関わりについて・・」
そのとおりになるのか?

午前中は 坂本龍一さんもいらして more treesの活動報告会があったそう。

中沢さんの講演内容は more treesの活動へのエールを送る内容になりました。

かなり・・、むずかしかった。



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アースダイバーなる活動をしている中沢さん。
トウキョウの街のつくられ方、歴史を伝える活動?


中沢さんは六本木再開発を始め、森ビルの仕事に 嫌悪感を感じている。


森ビルの都市開発の仕方は 「設計主義」という。


元々 トウキョウは スポンテニアス・・「自生主義」で つくられてきた街。
墓地やお社や河川やらの伝統や自然の現存を避けてつくられてきた。
結果 出来ているのが路地などである。

スポンテニアス・・自然発生的に、って意味。


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今 ちまたで企業がまことしやかに取り組んでいる 「エコロジー」または「グリーン」活動。
ある種 ブームになっていて
企業活動のレッテルや仮面となりうる。
「エコロジー主義こそが危険」。

利潤を求める企業が エコ活動に取り組んだとしても 
これまで 資本主義が隠蔽・放置してきた問題点がなくなる訳ではないでしょう。

わかりやすい例が 原発の危険性の上に覆いかぶせる 「クリーン」というプロパガンダ。


自動車生産 売り上げ業績日本一の自動車メーカー始め
大企業がアピールしているエコ活動には
絶対に入っていかない領域・限界がある。

それを超えないと ほんとのエコロジー活動とは言えない。
それ、とは感受性・価値観を含めた 人間の生活そのものを変えて行くこと。


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フェリックス・ガタリ というフランスの哲学者は「3つのエコロジー」という著書を書き 主張しました。
『田舎に住んで自給自足することがエコロジーなのか?
山奥でコミューンをつくることがエコロジーなのか?
それは 後ろ向きなのではないか。
それがエコロジーなら 自分は反エコロジストである。』

ガタリはエコゾフィー(ecology+sophia知恵)という言葉をつくります。

・・・うまく説明できないので ガタリの著書の書評から転載。
今エコロジーは資本主義に取り込まれ、拡大経済の材料とされている。
ガタリはエコロジーを自然環境からのみ考えるのではなく、
社会環境、個人の内面の環境と合わせて三つのエコロジーの視点が必要と説く。
環境問題の悪化を食い止めるためには商品化されたエコではなく、
社会全体のエコロジー化と、その社会で生きていくための新しい価値観の獲得が必要。


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ガタリは気が付きます。

自生的な生活をしていた人間に、 あるとき
「脳の中に生物学的拘束条件から 自由な活動が(創造)出来る領域ができちゃった。」
人間に拘束性を持たない自由を求める思考が生まれるようになります。

それまで自然環境に組み込まれて生活してきた人間が
自然を作り変えること【設計主義】を可能にしていきます。

 資本主義経済・市場(マーケット)がそれを引き起こしました。


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”社会生活”というのは自生的なものである。
仮に設計主義的な社会があってもそれは短命に終わります。

社会とマーケットは 初めのうちはコントロールしあっていました。

ところが、19世紀の産業革命でマーケットは社会を 呑みつくしてしまいます。
(当時 産業的には発展をとげたイギリス社会の生活そのものは荒廃していたのだそう)

今 私達は、マーケット社会=利潤を追求する資本主義、の中で生きています。

お金がお金を生むマーケット主義が押し進めば、金融(経済)危機が来るのは当然のことで
これまでも何度か経験してきています。

経済危機を乗り越えるには 社会がマーケットを包囲する世界をつくること。

その方法としていくつか考えられてきたことは、

①社会主義にする。
  これはダメでした。
  最悪なのは、国家がマーケットを包囲することで 北朝鮮や中国がそれと考えられる。

②インフレをつくって雇用主義。
  公共事業を増やす。
  アメリカがやろうとしているグリーンニューディール政策がそれ。

③市場主義 マネタリズム(よく わからなかった)
 マネタリストをwikipediaで読んでください。
 読んでもわからない~


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アメリカはやると言ったら徹底的にやるので グリーンニューディール政策は
数年で達成されるでしょう。
何か 欠けているものが あるとすれば そのうちの一つは
人間(主体)のつくられ方が変わらない限り、環境問題は無くならない、
という環境政策としての不完全性。
(もともと経済復興の為の政策と見受けられますよね)

人間のつくられ方が どう変わるべきと言えば、
「人間の自由への欲求を否定して、自然からの拘束を受け入れること。」
それをしない限り、生き残る道はない。


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more treesの活動には そこまで・・人間の生き方そのものに関わって行くところまでを期待する。

ソトコトとかがやっていることとは違うことを やって欲しい。



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全部は理解しきれてない部分もありますが、
スウェーデンの「ナチュラルステップ」の考え方と
つまるところ同じなんだろうな、と感じてます。
いまのところ。
そのくらいシンプルな事なのかも。

今回のは序章だそうです。


toriaez



話を聞いてる時
波に巻かれてる時のように 脳が動いてる感じがしてた。
shake shake台風おもしろかったのね。


※深沢直人さんというプロダクトデザイナーのトークでは
「”エコロジー”の意味を みなさん知っていますか?」
という話がありました。