小出裕章先生の講義から・・パート2
4月11日に報道ステーション で「六ヶ所再処理工場」ことを放映したときに
コメンテーターの古館さんが
「日本の電力は その30%を原子力発電によってまかなわれています」的なコメントを言いました。
それは本当なので、再処理工場の話をすると
「じゃあ 電気どうするの?」
「あなたも電気使ってるでしょ」
的な話が出ます。
小出先生によると 今 原発での発電を止めても
現状の供給量は 今あるほかの設備でまかなえるのだそうです。
大前提
小出先生は 発電方法がプライオリティではなくて、
エネルギー消費量そのものを改革することが最優先だと。
※原発は×だけれど・・
それでもまず その原発がなくても発電は足りる、の話から・・
これは 発電設備とその発電量をあらわした図で
原子力の青い部分を火力に移行しても
総発電量以内であることをあらわしている図です。
上みたいなことをいうと 電力企業が「真夏のピーク時には足りなくなる」
ということらしいけれど
下図の黒い線がピーク時の電力需要量。
水力+火力の発電可能設備量内で収まるらしい。
(水力の揚水に原子力発電の深夜電力を使用しているけれど)
1990年前後 バブル期前後 ちょっと足りなかった様子。
罫線がなくて すいません。
上の図2つを具体的数値で表したもの。
火力を増やしたらCO2の問題があります。
そこで
小出先生の講義では こんな統計が出てきます。
下図は 気温とCO2量の関連性をあらわしたもの。
気温が上がった後に CO2が増加していると・・
(右側切れちゃってすいません。気温の増減値です)
いわゆる CO2量の増加=温暖化???の図です。
これは諸説あり まだまだ是とも非とも言えないかな。
マンモスが教えてくれているのかな。
CO2自体は減った方がベターとは思います。
図が見づらく・・
1958年~1988年までのデータです。
排出権取引とかしても 根本的ナ解決にはならず
小出先生の指摘どおり エネルギー消費量自体を考えないといけないのは
間違いないみたいです。
下図は2007年9/1号 週間ダイヤモンド「原発大解剖」から
原発電源の比率云々より
日本の発電量の多さが際立ちます。
どこで そんなに電気を使っているの???か
「日本全体で排出される二酸化炭素の約半分は、
たった200事業所から出されています(主に発電所など)
家庭からの二酸化炭素の排出量は
実際には全体の8分の1(13%)にすぎません。」
さらに言及してしまうと・・
これまた小出先生の資料からですが
「日本における最終エネルギー消費の分野別割合を図に示す。
最終エネルギー消費全体のうち、電力として用いられる割合は全体の二割、
その他の八割は産業・運輸・非エネルギー(化学工業の原料)・民生の分野で
石油などの化石燃料が直接用いられている。
町工場が原子炉を持つことはできないし、
自動車や列車が原子炉を積んで走ることもできない。
各家庭に原子炉を置くこともできない。
原子力にできることは発電だけである上、
原子力発電は小回りの利かない発電方法であるため、
基底負荷用のごく一部分としてしか利用できない。
したがって、原子力に石油の代替ができると言っても
せいぜいエネルギー消費全体の一割でしかない。
現代の社会は石油が無ければ立ち行かないし、
もともと原子力に石油の代替などできはしない。」
あっちょんぶりけ。
そして最初にもどりますと・・
「小出先生は 発電方法がプライオリティではなくて、
エネルギー消費量そのものを改革することが最優先だと。
※原発は×だけれど・・」
まずはひとりひとりが 省エネルギー。
産業や会社や施設といっても人間が動かしているもの。
そこに居る人たちが変われば
産業も変わる。
会社も変わる。
社会が変わる。
といいなあ。
早寝早起きしよう
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