さそう清悦さんのブログより
http://sasou.jugem.jp/?eid=329
6月に青森に行ったとき さそうさんの出しているテントにおにぎりを買いにいったら
この話を聞いて、乳がんの発症率の推移を調べたけど
はっきりしなかったんですよね。
このときにもうひとつ聞いたのは
行政が案内する健康診断でマンモグラフィ検診が40歳以上になったのは
レントゲンによる被爆の影響でガンを発症する確立が下がり始めるのが40歳だと判断されたという話。
それ自体は怪しいけど 医療被曝はあります、という話です。
といって検診離れも良くないし、ね・・・
おっかない話ばっかり。
免疫力アップ体操か!!??
いや、海行こ。
※図表が全部コピーできなかったので さそうさんのブログで見てください。
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(内部被曝の脅威 肥田舜太郎/鎌仲ひとみ)のP.114~120より
乳癌乳癌死亡増加の原因の隠蔽
1950~89年の40年間にアメリカの婦人(白人)の乳癌死亡者が2倍になったことが公表された。その原因の究明を世論から要請された政府は、膨大な統計資料を駆使した調査報告書を作成し、乳癌の増加は「戦後の石油産業、化学産業などの発展による大気と水の汚染など、文明の進展に伴うやむを得ない現象」と説明した。統計学者のJ・M・グールドは報告に使われた統計に不審を抱き、全米3053郡(州の下の行政組織で日本の郡に同じ)が保有する40年間の乳癌死者数を全てコンピュータに入力し、増加した郡と横ばい並びに減少した郡を分類、調査した。その結果、1319の郡が増加し、1734の郡が横ばい、または減少しており、乳癌死者数には明らかに地域差のあることが判明した。
グールドはコンピュータを駆使して、増加している1319郡に共通する増加要因を探究し、それが郡の所在地と原子炉の距離に相関していることを発見した。即ち、原子炉から100マイル以内にある郡では乳癌死者数が明らかに増加し、以遠にある郡では横ばいまたは減少していたのである。乳癌死者数の地域差を左右していたのは、軍用、民間用を問わず、全米に散在する多数の各種原子炉から排出される低線量放射線だったのである。
1996年にグールドはこの調査結果をニューヨークの「四つの壁と八つの窓(Four Walls Eight Windows)」という小さな出版社から『内部の敵』という書名で出版した。書名は、人間を体内からゆっくり破壊する低線量放射線という敵と、データを改ざんしてまでそれを隠蔽し続ける国内の敵を意味している。
図11 アメリカの原子力施設と乳癌患者の相関関係
アメリカの3000の群は原子力施設(原子力発電所と核兵器工場、核廃棄物貯蔵所)から160km以内に位置している。1985~89年までのアメリカの乳癌死亡者のうち3人に2人がこれら3000郡(黒い部分)の住民である。(出所)Dr. Jay Gould著。1996“The Enemy Within:The High Cost of Living Near Nuclear Reactors”
2002年に私はグールドに倣い、日本に52基ある原子力発電所ではどのようなことになっているのか、調べてみた。ところが日本全土が原発を中心にして100マイルの円を描くとすっぽり入ってしまい、原発のある県とない県を比較することができなかった。同時に、戦後50年間(1950~2000年)の日本女性の全国及び各県別の乳癌死亡数をグラフ化し、次の事実が明らかになった。(死者数は10万対)
①全国死者数は1950年の1.7人から2000年の7.3人まで一定の勾配で右上が
りに上昇し、4.3倍になっている(図6)。
②1997~1999年の3年間は、青森県15人、岩手県13人、秋田県13人、山形
県13人、茨城県14人、新潟県12人と、六県の乳癌死者数が12~15人と突出し
て増加している(図7)。
③次に気象庁の放射性降下物定点観測所(全国12ヵ所)におけるセシウム137の降下
線量(1960~1998年)を調べた。降下量が増加しているのはつぎの通りである
(図8)。
③a 第1期(1961~1963年)米ソ英仏が瀕回に大気圏核実験を行った時期。
③b 第2期(1964~1981年)1963年に大気圏核実験禁止条約発効で実験が
中止、代わって中国が1964年から核実験開始。セシウム137はわずかに増
加。
③c 第3期(1968~1986年〔チェルノブイリ事故の年〕)秋田観測所でのセシ
ウム137が単年度に極端に増加した。
④秋田観測所でセシウム137の降下量が著明に増加しているのは1986年だけであ
る。原子力発電所運転管理年報によれば、この年には国内の原発にはどこも大きな事故
の報告はなく、県別乳癌死者数分布図(図9)から推定して、1986年のチェルノブ
イリ原発事故から放出された放射性物質が死の灰の雲となって日本の東北部に濃厚に降
下したものと考えられる。
⑤②の東北4県と茨城、新潟両県の乳癌死亡の異様な増加は③cの1986年、秋田観測
所が観測したセシウム137の異常増加のちょうど10~12年後に起こっている。こ
れは1996~1998年にセシウム137をふくむ空気、飲料水を摂取した上記6県
の女性が、乳癌を発病して死亡するまでの平均時間に一致している。当該県民の医療知
識水準と医療機関の状況からみて、乳癌死亡の高騰とセシウム137の大量降下の間に
きわめて高い相関があるものと推定される。
⑥もちろん、これだけのデータだけで上記6県の乳癌死亡増加の原因がチェルノブイリ原
発からの放射線であると断定することはできないが、しかし、かなり広範な地域に大量
の死者を出す原因は、地理的な関係から大気汚染以外に考えられず、欧州各国の多数の
乳児に甲状腺癌を発生させたチェルノブイリの死の灰の存在を有力な犯人と推定せざる
を得ない。
くり返すが、これだけのデータでは「上記の県の乳癌死亡の原因がチェルノブイリ原発からの放射線である」と断定はできないが、低線量放射線内部被曝の危険性を知るうえでの一つの参考資料にはなり得ると考える。つまり、当時は言及されることのなかった、微量な放射性物質の内部被曝が10~12年かかって現れたといえるからだ。
一方、世界的に乳癌は急激に増えている。日本では25人から30人に1人という発症率で毎年3万5000人の女性がこの癌にかかるといわれている。30歳以上の女性の死因の1位となり、年間に9600人が亡くなる。40年前の6倍になっている欧米では8人に1人の女性が乳癌となり、年間37万人が亡くなる。つまり、90秒に一人亡くなる計算だ。この乳癌増加の影に世界規模の内部被曝が影響を与えているのではないだろうか。
成果を急ぐテロリストと急がないテロリスト
人間を二つの種類に分類すると、成果をすぐに出したがるタイプとそうではないタイプに分ける事ができる。テロリストにも、「せっかちテロリスト」と「おっとりテロリスト」の2タイプがある。ダイナマイトを爆発させてすぐに人を殺すタイプと、六ケ所再処理工場から放射能を放出させて、周辺住民を癌(小児癌や乳癌等)や白血病にし、ゆっくりと死に至らしめるタイプがある。
青森県民もいよいよおっとりテロリストと戦わなければならなくなった。正に「テロとの戦い」である。生物兵器や化学兵器を戦闘機に搭載したケムトレイルでばら撒かれるのも困るが、排気筒や海洋放出管から大量の放射能をばら撒かれるのも同様に困る。
そのテロリストが、住民の生命と財産を守る立場に就いて、住民から徴収した税金を活動の資金源としているから厄介である。その点においてはビン・ラディンよりも性質が悪い。
青森県では、青森県小児がん等がん調査事業を行っているが、六ケ所再処理工場から放射能が放出されるようになってから、それまでより癌(小児癌や乳癌等)や白血病による死者数が増えた場合、それは全て三村知事の成果だと言える。(哘清悦)