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katsukoのブログ http://ameblo.jp/sannriku/ さんから転載します。
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「海を汚した再処理工場 」 080815 朝日新聞
※ 記事の内容自体は、
”六ヶ所”に関心がある人にとってはさほど目新しくないものですが、
知らない人がまだまだ多いこと、
見出しの立て方からするととっても好意的だとおもいます。
みなさまぜひお礼状と関連記事要望を☆
シリーズ原子力を歩く 4 英仏の教訓
海を汚した再処理工場
ジジッジジジジッジ・・・・。
棒状のセンサーを足元の泥に近づけると、ガイガーカウンターから出る音がひときわ大きくなった。
英国のカンブリア地方。
アイリッシュ海に注ぐエスク川の河口だ。
風光明媚な場所だが、北西に約8キロ離れたところに「セラフィールド」の核施設が立ち並ぶ。
センサーを手にするのは、地元の市民団体「CORE」のマーテイン・フォーウッド会長(68)。
「ここは誰でも入れる場所。でも、放射線量は通常の10倍以上もある」
干潟には淡い緑色のアッケシソウが無数に生えていた。
「アスパラガス」に似てうまいんだ。でも、ここのは食べる気にならないね
セラフィールドは、英セラフィールド社が運営する原子力関連施設群の総称。
約1万1千人が働く。
約6平方キロの敷地内に入ると、1千近い建物がひしめいていた。
1947年、軍事用のプルトニウム生産炉が着工され、核開発が始まった。
56年には世界初の商用原発が運転開始。
その後、各種施設の建設が続き、英国有数の各産業集積地に発展した。
原発の使用済み核燃料から新たな燃料として使う
プルトニウムやウランを取り出す再処理も半世紀にわたって実施され、
放射性物質の放出が問題だとされてきた。
放出量のピークは70年代。
現在に比べて数百倍のセシウム137やプルトニウムなどを海に流した。
海は汚染され、魚介類から多量の放射性物質が検出された。
事故も相次いだ。
57年のプルトニウム生産炉火災では燃料棒が破損。
近くの牧草地帯が汚染され、牛乳が出荷停止になった。
同社は「施設内はまだ汚染されている状態」と認める。
こうした放射性漏れが頻発することに対し、
CPREを創設した一人、ジーン・マクソーリーさん(50)は
「事故の反省が生かされない。あるのは不信感ばかり」と憤る。
セラフィールドの敷地付近には、
放射性物質で汚染された土壌が約2千万立方メートルあるみられている。
COREは、環境汚染とともに住民の健康不安に心配を寄せる、地元テレビ局が83年、
セラフィールド周辺での小児白血病の多発を報道。
これを気機に、英国内では原子力施設と白血病やがんの発生との関連について、
長い間、論争が続いている。
COREは
「セラフイールドに隣接する村で、白血病の発生率が平均の10倍近い。因果関係は明らかだ、」
と主張する。
セラフィールド社は因果関係を認めていない。
「実は自分の父も白血病で亡くなった」と打ち明けた社員がいた。
だが「原子力施設がないところでも白血病の集団発生がある。
人口流入によってもたらされるウイルス性の白血病で、父もそれが原因だったのだろう」と話した。
日本では、使用済み核燃料を再処理する日本原燃の再処理工場(青森県六ヶ所村)が、
本格操業を目指して最終試験を進めている。
工場から排気筒や排水管を通じて大気や海に出る放射能は、
通常の原発の約180倍に上る見込みだが、大気や海水で薄まると想定されるという。
日本原燃は周辺住民への影響について
「最も被曝の恐れが大きい場合で年0・022ミリシーベルト。
法定の年1ミリシーベルトより十分低い。工場の影響で白血病になることはない」としている。
(小池竜太)
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参考までに 再処理工場by wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%8D%E5%87%A6%E7%90%86%E5%B7%A5%E5%A0%B4
参考までに 「僕と核」singo2さんレポート
http://www.e22.com/atom/index2.htm