11月中頃 | 美希blog イン・ラケチ
命日が近くなると、夢によく出てくるようになる。
自分の意識がそちらに向くからかもしれないけど、その夢の中では、普段通り生活していて、特に喋る訳でもなく、その存在を有り難いと思う事もなく、ただ普通に当たり前に居る。何かを訴えてくる事もなく、私達もいて当然のように振る舞っている。夢に出てくると、いつも辺りが穏やかになる。

本当は、まだどこかで生きているんじゃないかと思う時もある。そうであってくれたらいいのに、かな。

人はいずれ必ず死ぬし、死よりも生きるほうがずっと苦しいと聞く。死は肉体の苦しみ、現世の苦しみから解き放たれるから、別れは辛くても、可哀相な事ではないと。頭では理解出来るのにどうしていつまでも、考えるだけで涙や罪悪感が沸いて来るのか。去る者日々に疎しで、落ち着いても、また何かの拍子に、浮かび上がる。生きてる間中、それを繰り返すのかもしれない。全て、受け入れるには長い時間が必要な事なんだろう。


幸も不幸も己の中にある事。開き直るしかない。どうやったって生きられるし、これから生きていく選択肢に、自分を消すなんてない。と言い聞かせてクローバー