北摂の霊場 妙見さん参りの足として開通した「のせでん」は開業110年を迎えた。

今の時代、妙見さんにお参りする乗客も激減し、もっぱら大阪、神戸方面に通勤する人のベッドタウンとして沿線にマンション、戸建て住宅が増えて環境が大きく変化した。平日朝夕の通勤時には阪急大阪梅田から日生中央行の直通特急も8両編成で乗り入れて久しい。しかしコロナ禍と少子高齢化による乗客減のため経営もきびしく、合理化を徹底してすすめてダイヤ改正の度に本数が減少している。現在のダイヤは全線において昼間10分間隔を踏襲しているものの、末端区間は利用客も少なく、2両編成でも座席は持て余し気味だ。

鶯の森付近 

 

妙見山に登るケーブルカーの終点に子供用の鉄道線が存在していたが、先日ハイキングで訪れた時にはすでにレールが外されて廃線になっていた。あまりにチャチだったので子供のリピーターがいないことも原因だろうが、やはり経営の厳しさを感じた次第。