非常事態が解除され、長距離のリムジンバスは一部の路線を残し ダイヤが復活してきた。その中で新規参入は洲本行、和歌山行(これは現在運休中)、三田行が目についた。海部観光の徳島行は以前 本社のある海部まで足を延ばしていたが、徳島までと短縮された。そして福山、尾道、府中行は近鉄バスが撤退したため午前便は無くなり、ほぼ中国バス地元の利用者に限定されてしまった。 これらのバスは海部観光を除き すべて大阪市内を起点としており、従来の運行形態に大阪空港に一部立ち寄った形となっている。
この新規参入のうち、比較的距離の短い神姫バス三田線は大阪と三田ニュータウンを直結し
神戸電鉄フラワータウン沿線の住宅地の要所をくまなく立ち寄っている。大阪から阪神高速、中国自動車道を経由し最短のルートを走る。JR福知山線の三田、新三田の後背地に広がるニュータウンの規模も広く住民の多くが阪神方面への通勤で、神戸三宮行の直通バスは古くから定着しており、神戸電鉄の脅威となっている存在だ。それと同じ発想で今度は大阪行を新設し、一部大阪空港に立ち寄りリムジンの役割も加わった。そしてニュータウンの奥には関西学院大学があり大阪からの直行ノンストップも通学時に走らせるという意気込みだ。通勤輸送と逆の流れも もれなく自社の路線でカバーするという神姫バスの商魂。 JR福知山線の快速ダイヤが昼間は区間快速に格下げされており、神姫バスの需要も伸びそうな勢いだ。