スキー場ホテルでアフタースキーを大音量で!

なんて企画がありました。
当時はディスコ、と言っていたアレです。(古ぅ~~)

当然低音がガッツリ必要なので、
それ用のスピーカーもたっぷりとお持ちしました。
車は大型バスも入れる道なので、大丈夫なルートではありましたが、まぁ慣れていない雪道の進軍となるので4t車はヤメにして
2tスーパーロングに満載と相成りました。(これが敗因)

一泊二日、温泉もあるスキー場。
当然泊まりはイベント会場のホテル。
もう るんるん で出かけましたわ。
ただ、どうしても場所が思い出せません。
中央道を走ったので、北アルプスのどこかだと思うのですが、、。

この時には問題に全く気がついていなかったのですが、
実は2t車のタイヤは ド ノーマル 。晴れ雨専用。
よく見かける縦にしか溝が切れていないアレですわ。
飛行機のタイヤもそうですね。直進安定性重視のヤツ。


高速道路は問題なし。
スキー場に向かう道も除雪してあったので問題なし。
片道4時間弱、予定通りの時間に到着。
ホテル前の道路に車を止めて
「どこから搬入するか聞いてきますわ。」と、若いのが、ダッシュ。
「このスロープを登った正面から入れてくださーい。」
「ほーい」と何も考えず緩い右カーブのスロープを登りだすワタシ。

たぶんトラックは文句も言わずに頑張ったんでしょう。
が、、スロープを2/3程登ったところで遂に力尽き、
そのままなす術もなく後退、お約束の雪壁への激突。
そうです。

ホテルエントランスのスロープは除雪してなかったんです。

総重量6t近い鉄をコントロールできなくなった恐怖。
頭には @ 始末書 @ の三文字が浮かんだ瞬間
ゴンという音と振動と共にお尻を雪壁に突っ込んでいました。
救出に来てくれたホテルの人。
まずは、スリーダイヤモンドマークの四駆でトライしましたが、
本体の車重が足りなくて動かず。
次に、Tのマークの四駆。これも壁から動くことはできたのですが、
引っ張り上げる事には至らず、、。 なんせ総重量6t弱ですから。

で、最終兵器の投入。これを見たときはまた@ 始末書 @ の三文字が浮かびました。
ところでこの車公道走って良いんやろか??

スキー場に時々見かけるキャタピラのついた雪上車!!

みたいなやつ。

いやぁすごいです。あっさりホテル入り口玄関に到着。
ホテルの人曰く、「ご心配なく、時々ありますから。こういう事。」

ひとまず搬入も終わり、仕込みも終わり、
本番スタートに間に合うのを見届けてから会社に電話しました。
(社)「帰りはちゃんとチェーン付けて帰れよ。」
(自)「いや、積んでたチェーン普通車用で2tのタイヤにつかんも    ん!」
(社)「なんで確認して持って行かん!」
(自)「クソ忙しい時に、どこのアホが積み込み終わったトラック     にチェーンが着くかどうか

    なんて見るんよ!」
(社)「とにかくコケずに帰ってこい!!」
(自)「通勤用の自家用車のチェーンを倉庫に置いとくんじゃ

   ねぇ!!」
(自)「経費でチェーン買うからなぁ!!!」

こうなると、ここで入手するしかないのでポクポク歩き、

スタンドを探しました。
ありました。普通車用しかないかと思いましたが トラック用。
思わず拝んでしまったキグナスのGS。
高いんやないかと思いつつ、

売り手市場で買ったチェーン¥25,000 也

 

本番の事は記憶に残るほどの物ではなかったようで、
普通に仕事して終了。
ただ、地下にある部屋にも拘わらず
!やかましい!と苦情はあったようですが、、。

方付け終わって、夜も遅いので積み込みは翌日。
露天風呂に入って見上げるとこんな感じの空でした。

 


(当時の写真はないので心象風景)

 

あ、朝見たら荷台のステップがひん曲がっていましたわ。 

                                おわり。

5月頃のゴルフ中継の話。

 

最終日は大概朝7:30頃には現場に入るのですが、

もうその時にはもうすでにギャラリーで場内はいっぱい。

 

そりゃそうですよね。一組目のスタートは7時過ぎですから。

 

さぁ!今日もお仕事、おしごと。

でも、最終組がホールアウトして、優勝者の表彰式があっても

大体14時頃には一段落してしまいます。

 

ギャラリーの皆様方はギャラリーバスなどでお帰りになるんですが、最終日に関しては自分達にとってはこれからが第2の本番。

 

撤収です!!!

 

1ホールにつき まぁ大体カメラが3台。

自分たちの担当ホールは大体3ホール位なので

計9台分のカメラケーブル。

あとマイク用の音声ケーブルが台車に一山。

 

大体カメラ一台につきどの位のケーブルは必要だと思いますか

ホールの大きさによっても違いますが、大体1,5km~2Km位

9台だと計算上13Km~18Kmくらいですね。

音声ケーブルもあちこちに張り巡らされているので、

カメラケーブル程ではないにしろ総延長4Kmくらい。

 

これらをただひたすら巻いていくわけですよ。

勿論一人ではなく カメラさん、音声さん 総出ですけどね。

ギャラリーが帰って、出展者の人たちも撤収が終了した後も

ケーブルを巻き続けるんですな。

そこでふと空を見上げると表彰式の時には頭の上にあった太陽も

 

このとおり

美しい夕焼けに変わっていくわけです。

 

ひたすら撤収をしていると、

 

 

こんな風に暮れていくんですね。

 

このころにはもう人気もなく、ただ汗だくの中継の人たちの、

「早く終わって ビール (>_<)!! 」

の吹き出しを頭の上に見ながら

積み込みに突入して行くわけです。

 

でも、5月の涼しくなった夕暮れ。

テレビにも映らない、ゴルフ場にきたギャラリーの人達も知らない

自分達だけの物なんですね これが。

 

 

 

修業時代の話

コンサートの現場を組み立てる頭になる人は、

舞台監督、舞台チーフ(舞監が兼ねる事が多い)、

照明チーフ、音響チーフ が各セクションの頭をとります。

各セクションのチーフの下には相応の人数の手下が居て

息を合わせて一気呵成の仕込みと本番、撤収まで流れ込みます。

 

つまり、音屋小僧であった自分は、

音響チーフは神様みたいなもんでした。

んで、チーフが 「あのカラスは白い!」

と言えば、そのカラスは白でなくてはならず、

異議をは挟む事などあり得ないコトでしたね。

もし 「イヤ黒ですよ、、。」 なんて言おうもんなら、、、、

 

「俺の言う事が聞けんのか!!」に始まり

怒号が飛ぶか、拳が飛ぶか、揚句に

 「白いカラスを持ってこい!」

、、、な展開は目に見えていたので、

みんな 「、、、そうですね、、、」 としかうなずけません。

 

で、オチはというと、

チーフの一言

「え、お前、白に見える?目悪いんじゃない。

俺には黒に見えるけど。」

 

でした。

 

昔はそんな時代でした。古き良き時代。かな

今は懐かしく思い出します。40年近く前の話。

 

この程度はまだまだ軽いジャブです。