新しいことを始める時にはエネルギーがいる。
自転車の漕ぎ始めと同じように、最初はちょっとしか進まないけど。
一度軌道に乗ってしまえば、そんなにエネルギーを必要とせずに継続できるけれど、軌道に乗せるまでは、最初のスタートほどではないにしても、エネルギーを出し続ける必要がある。
そして、継続していたことを止めるのにもエネルギーが必要になる。
継続していたものは慣性が働いているから、なんとなく惰性でやっているものでもなかなか辞められない。
長年勤めていた会社を辞めるともなれば相当なエネルギーを必要とするし、実際のところ「もう辞めてやる!」と思っても、悶々としながら辞めずにいる事もある。
ただ、何かを辞めないと、何かを始める事もできない。
自分のエネルギーはそんなに無限ではない。
エネルギーをチャージするための睡眠の時間を削れば、エネルギー量はどんどん低下していく。
自分の人生の全てをやりたいことだけで埋め尽くすことができればいいけれど、なかなかそうもいかない。
やりたいことに付随して、「やりたくない」と強烈に思わなくても、「面倒だな」と思うようなことは出てくる。
やりたいことであっても、継続していくうちに飽きてくる事もある。
飽きてくると、やっていることは惰性になってくる。
完全にスパッと辞めるということでなくても、ちょっとお休みするぐらいでもいいのかもしれない。
ちょっと休んで、それでもう続ける気が薄れたら、結局は辞める事になるし、また再開しようと思えば、きっとまだ自分の中にやりたいという気持ちがあるのだろう。
仕事では、一旦休んでまた始めるという訳にはいかないかもしれないけれど、趣味みたいなものは、そんなスタンスでもいいのかもしれない。
始めるのにも辞めるのにもエネルギーを費やすけれど、自然体で、自分の体の感覚に従った時、エネルギーはそれほど無理せずにスムーズに出せるんじゃないだろうか。
そんなことを思ったりしたのです。