自分が手にしているものは、案外、どうでもいいのかなと思ってしまうものかもしれない。
自分にとって持っていることが当然だと、持っていることのありがたみも薄れてくる。
だから、誰かが自分の持っているものを羨ましがっていたとしても、それに対して「そんなの持っていても」なんて呟いてしまうことがある。
具体的な物であるならば、あげるなりすればいいが、そうでないものもある。
学歴だったり、容姿だったり、才能だとか、社会的なポジションといったものは、ある程度のものを持っている人には、「そんなの持っていても関係ない」なんて言ってしまう。
だが、そう言われても、「あなたはすでに持っているから、そんなことが言えるんだ」となってしまう。
自分が持っているものに感謝し、自分が持っていないことを嘆いたり、欲しがったり羨んだりしない。
自分が持っているものに感謝はしても、執着はしない。
そう思った時、「そんなの持っていても関係ないよ」とも言わなくなるし、「持っているから、そんなことが言えるんだ」とも言わなくなるのかもしれない。