一度悩みに入り込むと、なかなか抜け出せない。
それが今日の昼に何を食べようか、と言ったことであっても。
あれこれ考えて、考えは堂々巡りになり、それで今度は、そもそも最初に感じたことは何だったのかと辿ってみるけれど、どれもこれも何か考えが含まれているような気がする。
悩んだらGOなのかもしれないが、GOは必ずしも「やろう」と言うことだけではなく、「やめておく」ということだってある。
「やろう」と「やめておく」のどちらが最初に感じたことなのか分からなくなる。
「やる」か「やめる」かは2択で、それでも悩み始めると抜け出せないのだから、ましてやAもいい、Bもいい、Cもいい、とどんどん選択肢が広がっていくと、悩みは深まるばかりになる。
「やる」「やめる」の2択の場合には、「やめる」時の後悔の度合いが大きいと言われる。
経験的には後悔の度合いもあるが、頻度の差もあると思っていて、「やめる」と選択した時に後悔する方が多いような気がしている。
「やる」を選択して「やらなきゃよかった」と後悔することもあるので。
それが、AかBかCか、、、と多数の選択肢が存在していると、後悔も複雑になる。
「Aにしとけば良かった」もあるし「Bにしとけば良かった」もあれば「Cにしとけば良かった」もある。
1つを選択した時、選ばなかった選択肢の分だけ、後悔も存在する。
しかも、A、B、Cという選択肢があって、それら全てを選択せずに「やめる」ということだってある。
この場合、後悔の度合いは(A+B+C)×「選んでおけば良かった」と大きくなる。
でも、一方で「どれも選ばなくて良かった」となれば、全てがチャラになる。
そんなことをつらつらと考えていて、ふと後悔は後で悔いることであって、「今」という時点のことではない、と思った。
後悔について考えている時、僕は「今」を置き去りにしている。
悩んだら、どこに戻るのかといえば、きっと「今」に戻るのだろう。
最初にどう感じたかは過去(それがたとえ3分前であっても)の感覚でしかない。
悩んだら、「今」に焦点を当てる。
そういうことなんだと、思うに至ったのです。