私自身の「英語リスニング強化」のため、海外のYouTubeを見ることがあります。
好きな内容だと頭に入りやすいかと思って、「自動車関連」とか「美術関連」とかをみます。英語圏の人が英語圏の人のために、「特に英語初心者のアジア人たちのためにわざとわかりやすい言葉を使うつもりはなく」英語で普通に話しているような動画。
こういうのとか↓
こういうのとか↓
で、こういう「自分が好きなジャンルの英語」の場合、かなり内容が聞き取りやすい。
仮に「わからない言葉」や「わからない表現」が出てきたとしても、その内容背景を自分も知ってるから、「ああ、きっと今のは〇〇って意味だろう」とか推測が(比較的速く)できるので、彼らのナチュラルスピード英語でも、とりあえず大意をくみながらついていくことができる。
そして、それが慣れてくると、「アメリカ人も日常会話じゃ、たいしてムズカシイ英語なんか使ってねーし」ということがわかります。
「ターゲット1900」を全部覚えなくても、実際問題「英検二級」程度の英語力があれば、あとはもう「慣れ」の話で、とりあえずアメリカで暮らし始めることもできそうです。残りは現地で実地にやっていけば、おそらく半年以内にキャッチアップできそう。
しかし、「共通テスト」や「英検」の「リスニング問題」となると、これが一転、突然難しく聞こえ始めてくるのです。
上記のYouTubeと比較しながら、私なりにその原因を分析した理由が以下となります。
●映像もなく(しゃべり手の身振りや手振りや表情なども読むことができず)
●何の「背景情報」も知らず
●感情ゼロのロボットのようなセリフ回しで
●突然 一方的に話、あるいは会話をはじめる
(いきなり、何の脈絡もなく、コーヒー豆の話や、アニマル柄Tシャツや、バス停の話をする)
こんなんじゃ、混乱しちゃうし。
純粋にロボット音声の「英語」だけじゃ、何の推測もできないのです。
本来、会話ってのは、「表情付」で「感情付」で、たいてい何らかの自分に興味のある内容でやってるものだから。
そんな「背景情報なし」で「感情なしの音声」で「一方的な会話スタート」されたら、日本語だってちゃんと頭にはいってこないっちゅーの。ましてや英語なんて。
人は会話の流れから、言葉をある程度「推測しながら」聞いているものです。
こういう場面での話なんだから、こういうこと言いたいんだろうなとか、きっと次にこうくるだろうなとか、そういう「推測」があるものです。
逆を言われれば、「そうきたか!」とそれはそれで、インパクトがあったり、笑いがあったりもする。
不祥事を犯したどっかの政治家が、記者会見の場で、
「このたび指摘された不祥事のことですが・・・・自分に記憶に・・・ございます」
とか言ったら大爆笑ですよね。
「政治家」が「不祥事」の会見で「記憶に」ときたら、普通、次には「ございません」とくるだろうなーとたいていの大人は推測して身構えているわけです。
ところが、ここで「記憶に、ございます」って言ったから、ずっこけるわけ。
あるんかーいって。
吉本新喜劇??
相当レベルの高いお笑いセンスです。
自分でモテなかったと言ってるけれども、実際はモテてたんじゃないか?
これは国語の読解力問題にも強く関連することなんですが、実は言語は常に「先回りして推測」をしながら読んだり聞いたり理解したりするものです。
突然、試験会場のロボットみたいな抑揚のない音声で、「バス停にアニマル柄のTシャツを着た女の人が麦わら帽子をかぶっています」とか言われても、「え?」って聞き返しちゃうよね。
英語で言われたらなおのこと。
それ、大事な情報なん???
そして、質問で、「麦わら帽子をかぶった人は、何のTシャツを着ていますか?」とか言われても、「え? ちょっと待って」と思うでしょ。
文章がそもそも「頭にはいってこない」わけ。
あまりにも、興味のない内容すぎて、そんなどーでもいい話は、脳みそが受容を拒否しちゃってるの。
英語力以前。
そんなことを最近感じながら、次男の英検リスニング問題を一緒にやったりしています。
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2024年は大変な始まり方でしたが、
これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。
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