次男、高校生となって初めての中間試験。
今回からはじまる「物理基礎」に苦戦の模様。
それはとてもよくわかる。
私も高校に入って、「物理」を学んだ時(うちの学校は必修だった)、
生まれて初めて、「授業で何言ってるのかわからない」状態になった。
今でもよくわかんない。
きっと(文系学生とか)何を言ってるのかわからないまま卒業した人も多いのではないか。
長男周辺をみると、「理系なのに」物理の点数が激低な子も多かった模様なので、人類の大半は「物理」が苦手なのではないか。
理系クラスなのに、物理の平均点が30点台だったりとか、ほぼ0点に近い子もいたりだとか。
「物理」鬼門説。
基本となる「概念」や「定義」がそもそも頭の中に入りにくく、そのくせ、それはもう当然わかってるもんとして、すぐその応用に入り、さらにそのまた応用に、さらにそのまた応用に、と階段の下段をすっとばしてぴゅんぴゅん先に行きすぎる。
「おいてきぼり」感がスゴイ物理。
たぶん、「途中のどっかで多くの人が陥りがちなミスポイント」というのがあるはずなのに、そこを丁寧に深掘ろうとしない、「ついてこられる人だけついてこい」的な、上から目線の教育方針。
「物理教育」の悪い癖。
物理の先生って、悪い人じゃないんだろうけど、「自分がわかったんだから、生徒もすぐわかるだろう」的な感覚の人が多いんじゃないか。
ちがうんだよ。
「摩擦力」っていったら、普通、「寒いとき体こすってたら暖かくなる」とか、「乾布摩擦」とか、泡で体洗うから「摩擦れす~」とかいうことを、僕らは連想するわけ。
なに、その矢印? そんな向きじゃねーだろ。なんで起点がそこなんだよ。ついさっき習った「反作用」とはどうちがうんだよ。「空気抵抗は摩擦力じゃない」とか言われても、だったらいらん情報だし、よけいややこしくなるわ。
と、このように、物理ができない次男には、心から同情する。
逆に、長男は、物理が得意であった。
日能研の頃からである。
あいつ、物理分野のとき、日能研では、評価点10とったことも複数回あるんである。
なぜなら、その時のテストは満点で、全国何万人もいる中で1位だったからだ。
評価点10ってのは、マボロシじゃないんだ、実在するんだとそのときはじめて知りました。
そういうわけで、他の教科は結構一緒にガッチリやりましたが、理科についてだけは、私からはほとんど勉強してません。
中学高校と、「物理」だけはだいたい学校でもトップクラスだった。
そういうわけで、当然のように、「工学」系の理系学部大学へ進学した。
たぶん、あいつをみていると、「物理」が得意になるのは、
「よけいなことは考えない」ことがコツなんじゃなかろうか。
そのとき言われたことだけに集中するというか。
他の現実生活でよく使う言葉や概念知識はない方がむしろ素直に勉強できるというか。
「摩擦力」を学ぶ時には、「摩擦レス~」のCMが頭に浮かんじゃダメなんじゃないか。
長男は小さい頃から、徹底して「周囲のことが目に入らない」のだ。
「まわりを気にしない」男。
「常識のない」男。
そういう人じゃないと「物理」が理解できないんじゃなかろうか。
そういえば、「物理」の先生方も、往々にしてそういうタイプの方が多いんではないか。
その点、次男は、私と同様、「周囲のことを気にしすぎ」なタイプだ。
周りに気を配り、周りと協調し、周囲の人を傷つけないように、日々細心の注意を払いながら、流行のテレビやCMやYouTubeを常にチェックして、おもしろ「あるあるトーク」を探しながら生きてるような、「典型的な八方美人」タイプ。
こういう人は物理が苦手なんじゃないか。
「電車が急にとまると、つり革につかまっている人は、前のめりになってしまうのが、慣性の法則」とか言うけれども、「だって、人はつり革につかまってるだけで、動いてないじゃん」とか、余計なことを考え始めて自分でわけわかんなくなってしまうタイプ、それが物理が苦手な人。
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2024年は大変な始まり方でしたが、
これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。
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