数学の「作戦」と「実行」 | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

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2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

新高一の次男、英語はまあまあだが、数学はもう一歩必要。

数学は、私自身もそれほど得意ではありませんでしたが、私なりに、次男の数学解き方や成績の傾向を見ながら考えること。

 

自分の仕事内容からの経験と推測になります。

「なんらかの知的結論」について「人にわかってもらうため」に、「論理的」な「文書」を書くような時と、「数学」の解法は似ていると思うのです。

「これこれはこういう理由で」「他の場合だとどう違うので」「この結論(とするのが妥当)だ」とかなんとか、いろいろ「例証」などの「根拠」を呈示しながら、「誰が見ても共感できる」ような「説得力のある」文章を、「自分なりに考えて」「情報を整理して」「自分の言葉」で記述すること。

 

こういうことは誰でも日常的に行っていることですが、「数学の勉強」や、「ある分野の仕事」では、強く意識する必要があるのです。

 

「数学の問題」も「仕事」も、たいていは

(1)作戦を立案するターム と

(2)その作戦を地道に実行するターム

の2つのフェイズがあると言えます。

 

問題を見る。その瞬間に、頭の中では、「あーこれはアレを使うパターンだな」とか、「これはアレとアレを組み合わせるパターンか?」とか「これは見たことないけど、おそらく、場合分けでこっちはアレのパターンでいけそうだから、残りの方はまた別途考えようか」などなど、いろいろ頭をめぐらせるものです。

場合によっては、新しくアイデアをひねり出すこともあったりとか、複数の過去パターンを適宜組み合わせてみたりなど、よく数学で「思考力」とか呼ばれるような部分がこれにあたるかと思います。

これが「作戦を立案」すること。おおげさな書き方ですが、でも、たいていの人が無意識にでも必ずこうした経緯をとってます。

 

しかしながら、「数学」も「仕事」も、単にこの「作戦立案」だけですむものはありません。

それだけでいいなら超楽なんだけど、たいていそれだけじゃ終わらない。

それが(2)の作戦を地道に実行するタームです。

「アイデア」を固めたら次は、たいてい「地味」で「地道」な「処理」の時間も待っています。

「自動化」しようとしても、その「プログラム」なり「人の配置」なりも別途考えるという「処理」があるのです。

ここの「丁寧さ」は絶対削れないし、しかも、できるだけの「ハイスピード」が絶対的に求められます。

 

数学でいうなら、「解法の方針」は(1)で立てることができた。

次に必ず「計算」や「細かい証明」「細かいグラフの作図」などが待っているのです。

この「計算」などの処理がまちがったらせっかくのアイデアも水の泡。

だから絶対にミスなく、しかも、超スピードでやっていかないととても時間内に終わらない。

 

正直、わたし学生時代は、結構(1)はまあまあできた方だったんですが、とにかく(2)の計算処理がクソみたいにめんどくさがって、ミスだらけで大沈没だらけという状況でした。

だから「図形の証明」問題とかは結構得意なんだけれども、ややこしい計算が途中に出てくるやつは×ばっかりで、もう数学のことが嫌になって放置した、みたいな経緯でした。

 

 

ひるがえりまして、次男の高校数学分野のテスト結果をみてますと、この(2)の計算処理部分が、あまりにもアホ。しかたない、計算が苦手な父の遺伝にちがいありません。わたしのせい。切腹。

切腹はおなか痛そうなので、ここは、次男にがんばってもらいたい。

国公立に行く気持ちがあれば、数学も1A2BCまでは外せない。

 

 

教育の方向性として、正直(1)の作戦立案なんてのは、誰でもできるし、後回しでもいいと思ってます。

てゆーか(2)の作業実行が体に染みつくようになったら、(1)は自然と思いつくものです。

まずは、たすきがけの因数分解とか、二次関数の基本問題とか、スルスル自然に解けるようにならなければ、(1)の作戦立案もクソもないのです。

まずは「基本的」な「計算問題」クラスが、しっかりと瞬間的にできるようにならなければ、その先には何もないわけです。

この処理能力がトロい人間(あるいはしっかり身についていない人間)には、作戦もクソもないわけ。思考力とか言うてる場合じゃない。

 

 

そこで、この春休みは、基礎の基礎の立ち戻って、「高校数学」の「計算練習」をまずはガッチリみにつけてもらいたい。

そういう君に必要なものは、これだ!!!

 

 

正直、今の段階は「応用問題」をやるのはまだ早い。

そんな「教科書」レベルも十分でないのに、「先取り」ばかり気にすんな。

 

そして「高校数学」の「計算」をバカにしてはダメ。

普通はそこは「軽視」されがち、「バカ」にされがち。

そして「数学」は「解法を覚えれば解ける」ってもんでもないわけ。

実際に「手を動かして」「地道に計算」を愚直にしまくった人間が最終的には勝てる(と思う)。

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2024年は大変な始まり方でしたが、

これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。

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