次男もこの春から高校生。
大学受験も視野に入るけれども、大学で何の勉強をするのかもある程度考え始めます。
前から思うのですが、人は
●やりたいと思うこと
で進路や職業を決めるのもいいとは思いますが、それよりも
●その人に向いていること/その人が得意なこと
で将来を決めた方がいいように思うのです。
たとえば、宮藤官九郎脚本のテレビドラマ「タイガー&ドラゴン」で描かれていたように。
「やりたいこと」だけでそれが仕事になるなら、そんな嬉しいことはないですけれども、みんながみんな「アイドル」や「芸能人」や「総理大臣」や「メジャーリーガー」になれるわけでもないでしょう。
仕事にはそれぞれ「適性」がある。
学校の勉強の偏差値が高ければなんでもなれるってわけでもない。
人前でプレゼンテーションが得意な人もいれば、人前に出るのは苦手だけれども何かのアイデアを考えるのが得意な人もいるのです。
じっくりコツコツミスのない仕事が得意な人もいるし、フットワークよく元気よく営業・販売が得意な人だっているのです。
勉強はできなかったけれども、美容師になったらカリスマになっちゃう人もいるし、算数は苦手なのに小説家として大成する人もいたりする。
偏差値が高い大学出身ではないけれども、とある職種については、抜群の才能を発揮してメキメキと出世しているケースはどんな企業でもよく見られることです。(逆に高偏差値大学出身だけども、適性が合わずにパッとしない人も多い)
これらは「やりたいこと」もあるでしょうが、それよりも「適性」がうまくフィットした、その人の能力・才能の方向性が、ちょうど職業に合致したということです。
職業選択は、「好きなこと」より、「得意なこと」という考え方でいいのではないかと思います。
その「得意不得意」は意外と自分では、「世間でどの程度評価されているものなのか」がわかりにくい。
自分では別に普通のことだと思っているけれども、他人から見たら、「なんでそんな難しいことが簡単にできちゃうの?」と思われることも多いのです。
だから、その人が「得意」とすることは、意外と「周囲の人からの評価」の方があてになったりする。
あなた、運転得意だよね、とか。
あなた、料理のセンスあるよね、とか。
あなた、掃除が丁寧なのに速くて上手だよね、とか。
自分じゃ、自分の「得意な能力」には気がつかないけど、周りの人からは評価されていること。
こういうことは、「金」になることも多い。
うまくすると「商売」にできる固有の「差別化ポイント」です。
大学の志望学部というのは、直接仕事にならないことも多いですが、それでも、ある程度将来を視野に入れながら決めるといいと思う。
医者や建築士や保育士や教師も、特定の大学学部を卒業するのが一般的というコースだって多い。
長男の大学選択については、彼のポイントはとにかく「理科(特に物理)」が小さい頃から得意で、中学高校でも「物理」だけは一貫して学内でもトップクラスだったのです。
それでもう、理系ってのは決まり。
彼の得意科目をうまく伸ばせるのは、理系のどっかの学部しかなかった。
「英語」や「社会」の暗記科目は嫌いなようでしたし。
ちなみに、「数学」と「国語」はどっちも「まあまあ」レベルでした。
で、高校の文化祭用に「ジェットコースター」を夏休みかけて(何人かの有志で)作ったのですが、これが彼の進路を決定づけたようです。指導教官も昔からの「物理」の恩師だったし。
そんなわけで、「工学系」というか「機械系」の志望学部へ進みました。
公募推薦の志望書レポートも「ジェットコースター」と「物理」の話ばかりでしたし、面接でも「ジェットコースター」の話ばかりだったようです。公募の試験は「物理」と「数学」だけだったし。苦手な「英語」はほとんど考慮されないような形式なのもちょうどよかった。
さて、次男の志望についても、チラホラと最近話が出ます。
彼は昔から、「お金」が好き。
「ポイ活」が好き。
「ジュニアNISA」を自分でやりたがり、銀行口座もわざわざ自分用のをつくりました。
わたしの部屋に山のように積まれた古本を、バンバン「メルカリ」で売りまくり、小銭を貯めまくる。
「メルカリ」なんて手数料が高いから、たいして手元には残らないはずですが、それでも嬉々として古本を売りまくっては喜んでいます。
そういう「利ざや稼ぎ」みたいな「せこい」ところが、彼の性分なようなのです。
地味で穏やかで楽しいことが好きな八方美人タイプですが、人間として実に「小さい」。
こういう「せこい」タイプが、お金が好きなタイプなのかなーと思います。
お金を「使う」のはそれほど好きじゃないのです。
好きなお金はなるべく手放したくない、自分の元にお金はずっといてほしい。
「守銭奴」という言葉が頭によぎります。
あんまりモテないかもしれませんが、お金を使いすぎるよりもいいと思います。
彼のことは好きですが、どっちかというと浪費家な私とは結構タイプが違います。
私自身は、「経済学部」とか「商学部」とか、まるで興味がありませんでしたが、「お金が好き」で「せこく」て「人間が小さい」彼には、そういうところがいいのではないだろうかとひそかに考えています。
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2024年は大変な始まり方でしたが、
これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。
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