長男は入試が終わり、次男も英検が終わり(高校受験もないし)で、多少時間があるタイミングだが、寒いので外出も少なめ。こういう時は「読書」がいい。
私は子供達に「サッカー」を上手に教えることは難しいし、「数学」もあやしい。「英語」だってすぐに抜かれちゃう。
しかし、「おもしろい本」と「おもしろい映画」を教えることは、実はすごく得意。
私の人生は「おもしろい本」と「おもしろい映画」を追究することで費やしてきたからです。
理系受験生だった長男には、高2~受験までは本を薦めることはありませんでした。
正直そんな時間はありません。
朝早くから学校で朝活として共テ過去問、授業後は塾もあるし、なくても深夜までずーっとなんらかの勉強をしていました。土日も塾と、何より毎週のように「模試」があるのです。
国語も試験科目じゃありませんし。
ただ、彼は理系のくせに国語(現代文)の成績は意外と良かったのです。
たぶん、それは中学~高校1年頃までは、まあまあ本読んでたからかと思われます。
彼の学校は古典の授業がとても充実してましたし(仏教校だから?)。
今年の大河「光る君へ」は家族みんなで観てますが、藤原道長の父、藤原兼家が出てますけれども、それをみて長男がモゴモゴ言いだしてるので、よく聞いてみると、「蜻蛉日記」作者の藤原道綱の母の愛人がその兼家なんだとか。そうだっけ? と私知識抜けてましたが、ほんまや。忘れてました。
ちゃんと、古文の授業も聞いている。
「光る君へ」はちょいちょい、「源氏物語」本編に通じる描写が目立ちます。「源氏物語」との重ね合わせというのか。こういうのも教養があるとないとじゃ、「おもしろさ」の質が変わってくる。
あからさまな「パロディ」が出た時、「元ネタ」を知ってると知らないとじゃ、おもしろさが違うみたいなものです。
そんな長男、受験が終わりまして、わたしが早速すすめましたのが「三体」です。
このブログでも何度も言及しています通り、この数十年でのSF世界、いや世界文学として傑出した本です。超マジすごいんで、ホントに。
前半はダラダラ休み休みだったようですが(それは誰でもそう、私もそうだった)中盤から止められません。そして、パート2がクライマックス。パート3の終盤がさすがにわけわかんなくなってくる。
一気に読み終えて興奮していました。
特に、彼は理系で、物理が得意なので、この本はハマると思ったんだよね。
読み終わった後の感想が、なかなかいい。
わたしも気がつかないことまで読み取りができている。
物語の表層だけじゃなく、裏の意味や、隠されたテーマのようなものまで深い読解ができている。
特にパート3は構成がよくわからないのですが、前段にあった「前ふり」というか「伏線」の「意味」をうまくくめている。(わたしも気がつかなかったこと)
結構この本、「ただのおもしろさ」だけじゃなくて、裏の意味まで深く探ろうとすると、相当難しいので、まだ中3の次男には難しいと思っているのです。
大学受験後が、人生で一番頭が良くなっているタイミングなので、長男にはやっぱりハマりました。
次男は今、「村上春樹」を読み始めました。
こっちは私が勧める前に、なんとかチャンネルあたりの影響で。
「海辺のカフカ」がいいとかオススメされていたので、読み始めてますが、それ読むんだったら、絶対コッチの方がおもしろいと、「ねじまき鳥クロニクル」と「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と「ノルウェイの森」を貸しました。
わたしが好きな本を好きになってくれると、親子で話が弾むので、楽しいのです。
2024年は大変な始まり方でしたが、
これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。
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