英語速読のコツ | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

共通テストも、難関私立大学も、国立二次も、昨今の「英語」入試問題の特徴は

●英語長文の英文量(英語文字量)がとにかく多い

ということだと思います。

「じっくり考えさせる」時間を与えない。

そもそも、長文を「時間内に全部読み終えることができない」学生も多いはず。

「英語読解力」やら「英文解釈」やら「英文法」やらの前に、「長文をすばやく大量に読む」作業で、振り落としている傾向です。

まずは「大量の英語をすばやく読む」ことができないと話にならない。

 

言うたら、それはある程度「斜め読み」でもかまわないのです。

ところでこの「斜め読み」自体、かなりの読書技術でして、ある程度読書経験のある人間だけが身につけることができるものなのです。

なんで「斜め読み」ができるかというと、「書いてることの大半が推測できる」からなのです。

「推測」とは、「いろんなパターンをよく知っている」人だけができること。

「こんな書き方ということは、どうせあのことやろ」とわかってる人だけが、さーっと飛ばし読みをすることができる。世間に出回っている「よくある思考パターン」が知らない人には、この「斜め読み」「飛ばし読み」ができません。あるいはやったつもりで「誤読」しているものです。

 

 

これは、現代文の読解でも同様です。

「本を読み慣れた人」は、少々難解な現代文長文を、すごいスピードで(もちろん正確に)読み下すことができます。

これは、「知らない語彙」や「読めない言葉」がないのは当然ですが、その上「よくある文章パターン」「よくある論理展開パターン」「よくある結論」などを熟知しているので、イチイチ細かく読まなくても、「はいはい、どうせあのことでっしゃろ」とポンポンぶっ飛ばして読めるからです。

ある程度のセンテンスをまるごとかたまりとして読み飛ばせるのです。

 

逆に本を読み慣れてない子供だと、そんなことできないですよね。

まず一文字一文字読まなきゃいけない。知らない言葉があったら人に聞いたり辞書引いたりしなけりゃいけない。文を区切る場所を読み違えて誤読もありがち。

それが読み慣れていくうちにだんだん読書のスピードが速くなってくる。

四六時中難解な専門書を読むのが仕事になっているような学者やら、文章を読むのが仕事の編集者みたいな、「読書のプロ」クラスになると、読むスピードはメチャメチャ速いです。

読書の達人は、「段落をかたまり」として「目に入るキーワード」から直観的に、何行もの文章を瞬間的に理解することができます。読む人が超速い人に聞いてみて、絶対その人、一文字一文字なんか読んでないし、「数ワード単位」「行単位」「段落単位」で、「キーワード」から内容を「直観」した後、確認のため大事なところを「拾い読み」みたいな思考の動きをしているはずです。

 

 

英語もこの現代文の読書スピードの進化過程と同様です。

英語ならいたては、死ぬほど簡単な、SVCのbe動詞初歩初歩構文ですら、たどたどしく、一単語一単語ゆっくり区切って読まなきゃいけない。

だんだん「慣れて」くるとスピードものってくる。

「慣れて」くるとは、「よくある簡単な文のパターン」は、「一文をひとつのかたまりとして」読めるようになってくることです。

たとえば、「Thank you!」とか「What's this?」とか「You are welicome」とか、その「文節まるごと」でひとつの意味として理解して読み飛ばせるからです。いちいち「Thank」ってどういう意味だっけか・・・えーっとえーっと、辞書ひいて、あーそうか、感謝するか、その「命令形」だな、で、「You」は「あなた」だから、「あなたに感謝しろ?」どういう意味? ・・・・とかにならないわけです。「Thank You」でひとつのかたまりとしてパターン認識している。

これがさらに読み慣れが進むと、もっとずっとながーーーい文章が、パッと理解できるようになる。てか瞬時に読み飛ばせるようになってくる。

もっとすごい読書の達人になると、「いくつかの文で構成されたひとつの段落」自体で、パッとみて、いくつかのキーワードが目に入るだけで、その段落が何言ってるのかほぼ間違わずに理解できるようになるものです。

 

 

英語も日本語も「速く(正確に)読める」コツってのはこういうことだと思ってます。

「文」や「文章」を、「かたまり」として読み飛ばせる(斜め読みできる)こと。

それが「かたまり」として見えてくるのは、大量の読書経験がないと無理。

大量の読書経験には、当然、前提として「単語」「熟語」「言い回し」については、事前に相当数知ってないとダメってことですが。

つまり「単語」や「熟語」や「文法」を知っているからといっても、長文を「速読」するのはやっぱり無理で、「速く」「正確」に読めるようになるためには、膨大な読書経験が絶対的に必要だということだと思われます。

受験勉強は数学でも社会でも結局、この「パターン認識」の数を増やすってことだとわたしは勝手に思ってますが、そうすると「思考力がない」とか言われるんだよね、やれやれ。

「パターン認識」を増やすことは「思考の選択肢」を増やすってことで、その「選択肢」を組み合わせることが「思考」だと思うんだけど。

 

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