長男。
高校生最後の学年が始まった。
「共通テスト」2024年1月13日~まで残り約280日。
「私立大学入試」2024年2月3日~まで残り約300日。
「国立二次試験」2024年2月25日~まで残り約320日。
だいたい残り300日くらいってことだ。
ここまでチマチマとした多少の勉強は積み重ねてきましたが、ここから先の300日の「仕上げ」はこれまでの積上げに勝る「集中力」が必要になるのは間違いないところです。
軽々しく、「逆転」とか、そんなことは言わないし、思わない。
中学に入ってこれまでやってきたことが、そうそう簡単に覆ったりするような、「受験勉強」ってのはそんなに甘いもんじゃないと思うのです。
ほんの数ヶ月すごく勉強したからといって、上位にいる生徒を何万人もゴボウ抜きして、「東大合格」とか、そんな「漫画」みたいな「うまい話」があるとは思わないです。
それはあまり受験勉強を経験したことがない人の妄想です。
野球を経験したことのない漫画家が描く野球漫画みたいなものです。スポーツの才能のある青年がいきなりマウンドに立ち誰にも教わらずに「魔球」を投げて、さらに二刀流として開眼し全打席ホームランを打ち、野球未経験者の仲間を集めて初出場で甲子園で優勝するみたいな、「架空の話」です。
そんなわけねーだろと。
どんな「アストロ球団」やねん。
受験勉強はここまでの努力の蓄積で、かなりの部分は既に決まっている。
ふつうの人が4年も5年もかかったような勉強量は、ぽっと出の「自称天才」が特訓を受けてすぐ追い越せるほど生やさしいものではないのです。
「覚えなきゃいけない知識量」がどんなに膨大か知らない人がそんなことを妄想する。
そして、「受験は暗記じゃなくて思考力だ」とかなんとか「きいたふうなこと」を言いだすのです。
げんなり。
難関校に対する受験勉強というのは、当然、「何年もかけて超勉強ばっかりしてきた人たち」ばっかりでの戦いになります。そういう人たちが全員最後の1年に賭けて、超集中して合格を競います。だからそうそう簡単に、「逆転」はできない。
勝機があるとすれば、それまでは「部活」やら「生徒会活動」やらに、放課後のほとんどの時間を費やしてきた人たちが、最後の1年に全集中したような場合。(それにしたってそれまでちゃんと授業を受けて、宿題はこなしてきたので基礎の基礎は一応できている状態です)
こういうケースは、ここまで勉強量がセーブされてきた人たちのリミッターが解除されることになるので、多少の「飛躍」が見られることがあります。
こういう人なら、それまでの偏差値55が偏差値60になるかもしれないし、偏差値65が偏差値70になるかもしれない。偏差値が「5」上がるってのは、とんでもない「異常値」ですから。
ブログの「うそ物語」とか、「ドラゴン桜」とかにあるような、「偏差値30が、偏差値70になる」のは、そういうのはあきらかに「虚構」です。嘘なんで気にしない方がいいレベルの「物語」。
しかし、「模試の判定が当初E判定だったのが、最終的にB判定になった」というのは、これは実はよくある話です。
模試判定基準ってのはまず大半の人に「E判定」が出るように区分設定されてまして、これで初期段階で「D判定」でも出たら、そりゃ脈が大ありのコンコンチキなものです。「C判定」なら絶対突っ込んだ方がいい株。「B」「A」は言うに及ばずですが逆に、当日の失敗が怖いケース。それこそ「逆転負け」が出やすいので要注意です。
とりあえず高2までの「模試の判定結果」はほぼ無意味なんでスルーするのがよいかと思います。
なぜなら、全国の生徒の「習熟状況」があまりにもバラツキがありすぎて、立ち位置の確信性がまるでない。
地方公立ではまだ習ってない範囲が試験にあったり、首都圏難関中高では、既に二年前にはそこ終わってるって範囲だったりするのです。こんな状況で同じ試験を受けても差が出るのは当たり前なんで、信憑性に乏しいというわけです。
しかし、高3以降は、そういう地方差・学校差のばらつきがだんだん平準化してきますから、あとは本人の能力差が判断要素となってくるのです。
しかも、高3になると、「部活動を引退した子たち」も受験勉強世界に参戦してきますから、そうした「本当に公平な競争」になってからの、模試判定こそが重要です。
言うまでもなく、試験日が近くなればなるほど、その判定には信憑性が高まってきますから、ここからが本当の勝負かと思われます。
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