過酷な中学受験と、暢気な中高一貫生活【再掲日記】 | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

(3年前の日記の再掲載)

連休が明け、息子達はそれぞれ、いつもの通り、学校に通い、ちょっとずつ自宅で宿題的な勉強をする。

学校の勉強以外にたいしたことはしてないけれども(長男はこの春からやっと塾に通いはじめた)、

とりあえず、学校の勉強には普通についていけてる様子なので、問題はないのではないかと思います。

 

次男の勉強は少し不安もあったのですが、

実を言うと、結構良いスタートになっています。

まだはじまったばかりですし、後で成績が下がったら恥ずかしいので、ここではあまり書かなかったのですが、実を言うと(いまのところは)結構いい。

一発目の英語小テスト、春休みの宿題でまーまーいろいろ覚えてこなきゃいけなかったのですが(つっても、数字や曜日や月の名前など程度)、これが100点だった。合格点は80点で、多くの子が合格点に届かず、繰り返しになっていたという中では上出来。

また、学内で初めて行われたベネッセの学力テストでも、国語と数学はなかなかの高得点・好順位だった。

高望みして入った学校というよりは、偏差値的にはわりとゆとりのある学校だったせいか、中にはいると、学力的についていけない、ということはなさそうなのが良かった。

 

中高6年間の長丁場なので、「自分らしくのびのびといられる場所」がホームとなることが良いと思う。

レベルの高い生徒ばかりが集まるような学校に万が一受かっちゃったりしたら、最初からずっとフルスロットルでガリガリ勉強しまくっても、結構成績はビリだったりして、そんな生活が6年も続いたら、心折れたり、やる気なくなったり、自己肯定できないもんね。

価値観なんて、結局は、周囲の環境での相対的なものなんで、

「鶏口となるも牛後となるなかれ」な「その人にふさわしい環境」にいられれば、

小さな成功体験を積み重ねて自己肯定できる自信の持てる人間に成長できる。

ある意味「井の中の蛙」なのかもしれないのですが、

「井の中の蛙」ですが何か? というスタンスでいいのではないかと思います。

 

長男も第一志望の附属中学は不合格で、現在の「ゆとりある偏差値帯」の中学に進学しましたが、これもとても良かったと思っています。

フツーにやってりゃ、フツーにまーまーな成績になるような学校が、やっぱり本人にとって「居心地のいい」学校なのではないかと思うのです。

 

中学受験ブログの世界にいると、「御三家」とか「偏差値60以上」とか「名門」とか「有名」とか「アルファワン」とかなんとか、「すごいキラキラしたワード」ばかりが飛び交っていて、そういう人たちばかりが普通にいるのかと思いがちで、そうでない人たちは「落ちこぼれ」で「中学受験する価値なし」で「公立行った方がマシ」くらいに思われるかもしれないですが、

率直に言って、そんなことはぜーーーんぜんなし

 

小学校の頃からそんな選良エリートな生き方を強いられちゃったりしたら、将来のプレッシャーが大変です。のんびり「できることやろうよ」と正直思ってます。

長男も次男も日能研では別にたいした成績でもなかったですし、今も有名な名門の偏差値70のすごい学校に通っているわけではちっともありませんが、ふたりとも「自分らしく」過ごしており、結構楽しそうだし、幸せそう。

そもそも、「学校の成績が良くなければ、将来は不幸になる」なんてことは、もちろんないのです。

 

 

今にして思えば、小学5年生とか6年生とかに、あの「受験用の勉強」を山ほどさせていたようなのは、「異常事態」だったようにも思うのです。

ものすごいえげつないほどの勉強量、知識量、暗記量、計算量、訓練量、じゃないすか?

うちも渦中は必死にやっていましたけれども、はたしてあれだけのことを山ほどさせる意味はあったのだろうか。

 

たとえば、塾に行くと、小学五年生の3ヶ月くらいで、「日本の歴史」をかなりミッチリ学びます。通常の公立中学で学ぶレベル以上のことを、小学5年生で覚えきらなければなりません。

「室町時代」について、1回2時間の授業で全部学び、翌週のテストのために覚えるわけです。元寇による財政危機などから鎌倉幕府が倒れた後、南北朝で複雑な政権交代劇の登場人物を覚えた後は、北山文化、東山文化、倭寇や日明貿易といった外交関係や、農業の発展、民間伝承文化などもおさえ、結局は将軍跡継ぎ問題から応仁の乱でグズグズになった結果、戦国時代に至るまでの100年の話、膨大な登場人物の複雑な関係、文化用語や年代など、「室町時代」だけでも覚えなきゃいけないことは山ほどありますが、それをたった2時間の授業で理解し、翌週のテストで8割取ることが目標とされる。

同時に、「理科」では「月の動き」も覚えなきゃいけなかったり、国語の漢字だけでも毎週ノルマがどっさり、長文読解の訓練は怠ることができず、何よりも、最大の課題は「算数の特殊算」について、膨大な勉強時間が必要となるわけです。

これを、小学5年生が、昼間の学校の授業とは別に、午後3時から午後10時までの7時間ギッシリ使って勉強しまくらないと、あっというまに落伍してしまう。

今にして思うと、よくあんなことやってきたなと思うのです。

とろくてパッとしない息子たちですが、それでもとりあえず、よくやった。

別に有名中学にも、名門中学にも合格しませんでしたが、彼らは十分がんばった。

彼らと一緒に勉強したわたしが誰よりも知っている。

 

 

その名門中学から東大に進んだ一部エリートの方々も、多くが

「中学受験の時がいちばん勉強した」

とよく言われるらしいです。

そりゃそうだろうと思います。

わたしも大学受験の時は結構勉強した方ですが、でもたぶん、中学受験生の子たちの方がずっと勉強してると思う。

 

最近おもしろかった本

 

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2024年は大変な始まり方でしたが、

これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。

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