鎌倉での古楽ライブ | 天上樂団 Ensemble Caelestis

天上樂団 Ensemble Caelestis

 古楽、ジャズ、クラシックetc.マルチ分野で活動するヴァイオリニスト 今 卓也の日々徒然、スケジュール

 ようやく秋の空気に入れ換わり、暑さも収まって来たようです。

 鎌倉で続けている古楽のライブ、ようやく少しずつご予約が入って来ました。今回はベルギーで8年に渡って勉強と演奏活動をされていたヴァイオリニストの鳥生真理絵さんをお迎えして、このシリーズ4人目のヴァイオリン·デュオをお届け致します。以前のお店でしたら後数席ですが、現在の場所はかなり広いので、まだまだお席はございます。よろしくお願い致します。

 プログラムは次の通りに決まりました。

○F·Geminiani (1687~1762):Duett in F major
○F·Guerini (1710?~1770?):Six Sonates a deux Flûtes, ou deux Violons Oeuvre IIIより第1番
○G·P·Telemann (1681~1767):Der getreue Music-MeisterよりIntrada mit 2 Violinen, ohne Bass(Gulliver's Travels)

~休憩~

○J-P·Guignon (1702~1774):Nouvelles variations de divers airs et les Folies d'Espagne op.9よりAir Americain
○J-M·Leclair (1697~1764):Second livre de sonates à deux violons sans basse op.12より第5番
○L-G·Guillemain (1705~1770):
VI Sonates a deux Violons sans Basse op.4より第3番

 例によって知られない作品ばかりなので、ちょっとご紹介します。

 GeminianiはCorelliの弟子で、イタリアからイギリスに渡り活動したヴァイオリニストで、ヘンデルとも一緒に演奏していました。最初のヴァイオリン教則本を書いた事でも知られています。

 Gueriniは、多分この中でも最も知られていない音楽家です。生没年不詳、イタリアのナポリ生まれのヴァイオリニストで、1740年頃から1760年までオランダのハーグでオラニエ公に仕え、その後イギリスに渡って1770年ぐらいまで活動していたようです。今回演奏する作品では最も新しく、ちょっと古典派の色合いを帯びた曲です。

 Telemannはバロック音楽が好きならご存知と思いますが、4000曲前後書いたというギネス記録があり、ユニークな作品も多いです。今回は有名なガリバー旅行記の世界をヴァイオリン·デュオで見事に描いています。

 後半は18世紀のフランスで、コンセール·スピリチュエルのメンバーとして活動した3人の名手を取り上げます。いずれもCorelliの弟子だったトリノのヴァイオリニスト、Somisに師事、フランコ=ベルギー派と呼ばれるヴァイオリン流派の創世記を築いたヴァイオリニストたちです。その華麗な技巧と高い音楽性を是非生でお楽しみ下さい。

ご予約は私までお願い致します。

franztak@gmail.com
090-9240-9946 (SMSも受け取れます)