10月4日鎌倉の古楽コンサートのプログラム決まりました。
○J•Aubert(1689-1753):Suite op.5より第2番○Desmarais de Lyon(H•Desmaret(1661-1741)?):Sonates à deux flûtes ou deux violons○N•Chédeville(1705-1782):Les galanteries amusantes op.8
休憩
○J-M Leclair(1697-1764):Sonates à deux violons sans basseより第5番
○J-P Guignon(1702-1774):Pieces à 2 violons Op.8 よりTendrement
○F•Benda(1709-1786):Duetto à due violiniより第4番
選曲はお互い3曲ずつ出し合って決めましたが、ヴァイオリン2本の小さな編成で、いくつものドラマが展開する内容となっています。
前半はフランスの18世紀、ルイ15世の時代の作品です。この頃は先代の太陽王ルイ14世の時代の貴族趣味に飽きた貴族たちが田舎の農民たちの暮らしに憧れ、田園趣味が流行しました。ミュゼットと呼ばれるバグパイプの一種で演奏された田舎の踊りや民謡が好まれたのです。そのような気楽で楽しい曲をお届けします。
後半はまず、ルイ15世の宮廷や当時結成されたフランス最初の民間演奏団体、コンセール•スピリチュエルで覇を競ったヴァイオリンの名手、ルクレールとギニョンの作品です。共にコレッリの弟子であったトリノのソミスに師事、ヴァイオリンのデュオでも名作を遺しました。ちなみに私と相方の鳥生さんは今年、テレマンの傑作パリ四重奏曲の全曲演奏に取り組みましたが、この名作を初演したのが他ならぬギニョンでした。
そして最後は同時期にプロイセン(ドイツ)のフリードリヒ大王のサンスーシ宮殿に仕えたベンダの作品です。プロイセンを強国にのし上げたフリードリヒ大王は文武両道に秀で、同時にフルートの名手でもありました。その宮廷にはバッハの次男、カール•フィリップ•エマニュエルなど優れた音楽家が集いました。ヴァイオリンの名手であったベンダもその1人です。フランスの宮廷文化に憧れた大王の下、ロココの色彩を帯びつつも、独自の響きを持つその作風を感じていただければと思います。古都鎌倉の落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと時間を過ごしながらヨーロッパの古の響きとドラマをお楽しみいただけたら幸いです。是非皆様のご来場お待ちしております。
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