「わがまま」は

自分勝手、身勝手という意味だそうだ

 

「自分勝手」「身勝手」を調べると

わがままだと辞書に書いてある

 

うちの父親は

子どもの罪悪感をつついては

言う事を聞かせるタイプだ

 

親には嫌われたくない

親に嫌われたらもう愛してくれない

いま思えばこれは「条件付きの愛」

そのものだけど

子どもの頃のぼくには大問題だった

 

だから「わがまま」であることは

大人になってもとても罪深いことであると

思っている

 

じぶんのやりたい事をやり

じぶんの好きなものを好きと言い

嫌いなものを嫌いと言う

0でも100でもないものを

50とか60と表現する

 

じぶんの事を大切にし

じぶんに愛を与えることは

「わがまま」なのだと

ずっと思っていた

 

人に尽くし

会社に尽くし

家族に尽くし

まさに滅私奉公をすることが

唯一許される生き方であると思っていた

誰に許される、でなく

人としてそうでないとダメだと思っていた

 

思っていたというよりは

暗示と言った方がいいかもしれない

 

苦しい生き方をしてきて

何かおかしいと感じて

どうにか変わりたいと思ったとき

そして

なにかが変わりそうだと思ったとき

 

いつも最終的に立ちはだかったのが

この「わがまま」という言葉だった

 

「わがまま」の語源を調べてみると

他を顧みずに自分勝手に振舞う事だと

書いてある

 

この「他を顧みずに」が大事なポイント

ぼくのような人間は

「己を顧みずに」が染みついている

 

「わがまま」かどうか迷った時

「他を顧みずに」しているかどうかを

考えてみればいい

 

それが分かったとき

ぼくに立ちはだかっていた

「わがまま」という壁に穴があいた

 

その時からどんどん

じぶんを大切にする感覚がわかってきた