「でも私みたいなひとって会社には必要じゃないですか?」

と言った人がいた

 

人が敬遠する仕事にも手をあげる

残業はすすんでやる

周りのサポートも引き受ける

 

みんなと違って

帰ってやらなきゃいけないこともないし

自分がちょっと(ほんとはかなり)がんばれば

きっと助かるひとがいる

でも、なんかモヤモヤする…

 

すこし前のぼくのようだと思った

 

会社に必要だと思われたい

あなたがいなきゃって思われたい

そしてそのうち

ぼくがいなくなったら

「あいつの重要性が今更わかった」

ってみんなが思えばいい

 

そんなふうに思っていた

 

でも

ありがたい存在かもしれないけど

ぼくがいなくても

どうしても必要な仕事があれば

別の誰かか

もしくは何人かで分担したりして

ときにはおしゃべりなんかしながら

ちゃんと消化されていく

 

ぼくも人の上の側にいたとき

大事な戦力に抜けられる経験は

何度かあった

 

「ダメージ大きいな」

と思っていても

すぐに穴を埋められるようになる

 

知っていたはずなのに

なぜそのことに気づかなかったのかと

今では思う

 

必要だと思ってもらいたい

なんて思ったり

自分ががんばらなくなったら

迷惑なんじゃないか

なんて思ったりしなくていい

 

がんばるなら

じぶんの為にがんばればいい

 

何もすることがないなら

ゆっくり休息すればいい

 

ぼくに本当に必要だったのは

他の誰かを使って得る相対評価ではなく

じぶんが自身を認められる

絶対評価のほうだった