少し前に映画を観た

 

小学生で出会って

中学で離ればなれになり

お互い想いあっていたのに

すれ違っていく男女の話し

 

しばらく恋愛をしていなくて忘れてしまっていたが

好きな人に想いが伝えられなかったり

想いが伝わらないと思い知らされたり

 

ぼくも

心をえぐられるようにつらかったり

内臓がひっくり返るくらいに泣いたりしたことを

思い出した

 

初恋というものに対して

大人の反応はイマイチだと思う

 

ぼくもたぶん

こどもの恋愛ごっこ

という意味合いのことを言われたことが

あったと思う

ちょっとバカにしたみたいな言葉だった

 

でも

ぼくはこどもの頃の恋が

ちゃんとした恋でないとは思わない

 

たぶん

人間が生まれて初めて

家族以外の人に対して

愛おしいという感覚をおぼえるのが

初恋だと思う

 

ただ

こどもは愛おしい人とは結婚するんだ

と思い込んでいるかもしれないし

大人はそんなこどもの考えを

幼稚に思うのかもしれない

 

それに

我が子が自分たち以外の誰かに

愛情をおぼえることへの嫉妬もあるかもしれない

 

でもこどもの頃のその気持ちは

その人と一緒にいたくて

どうしてか分からないけど

うれしくてたのしい

ストレートな気持ちだったと思う

 

映画のなかで

「自分の過去の大切な気持ちを笑ったりしちゃだめ」

というようなことばがあった

 

じぶんの過去の経験や失敗を思い出して

笑ってしまうことはある

単純に面白かったり

照れくさかったりするから

 

だけど恋愛に限らず

真剣に思っていたことや

やっていたことを

じぶんがバカにしてはいけないなと

このことばを聞いて思った

 

この映画でもそうだったけど

どんな映画やドラマ、本なんかでも

誰かに会えなくなるという場面で

(生きていても、死んでしまっても)

ぼくはいつもボロボロ泣いてしまう

 

ぼくはそれだけ

今までの人との別れのなかで

その人に伝えたかったことや

言えなかった気持ちがたくさんあるんだと思う

 

人との別れが怖いと思っていたけど

ほんとうは

言えなかった言葉や

伝えたかった気持ちが

ちゅうぶらりんになるのが怖いのかもしれない

 

だから

もちろん一方的になってはいけないけど

大切な人には余計に

伝えたいことは伝えなきゃなと思う