ゴールデンウィークの最終日だが、僕は久々の高熱にここ数日寝込んでいた。医院も開いてなくてただただ家のベッドで寝ていた。
というのも、とあるプロジェクトチームを組んでGW中にクラウドファンディングへの応募の準備していて、ある日にあまりにぶっ続けで作業しすぎて、愚か熱を出してしまったのだ。
そもそものチーム結成の経緯を話す。
少し前にあったスタートアップ系のイベントで出会った仲間と、イベント後もチームを継続してプロジェクトを進めることにした。
プロジェクトを進めるというのは、つまり起業をする(会社を登記する)という意味合いだけど、それがチームで全員が腹落ちして合意している雰囲気じゃなかったから、敢えてこの言い方をした。
僕らのチームはもともとの出会いとなるスタートアップのイベントで優勝することができた。年齢層や国籍、生き方もバラバラだったからこそ良いプレゼンができたのだと思う。
しかしこのイベントの趣旨は優勝することではなく起業家を生み出すことである。
ビジネスプラン・コンテストなら優勝賞金やオフィスの提供などで優勝を狙う意味はあると思う。
しかし今回のイベントにはそれがなく、かつ過去に優勝したチームでその後上手くいったスタートアップは1社しかない。
だから優勝したことにどこか危うさを感じていた。にも関わらず優勝が決まったときに大喜びしてしまった自分たちを今振り返ってみると、何か先を見据えられてない感をさらに感じる。
今、37.5°前後の熱がある。身体がキツいからネガティブな視点になっているのかもしれない。
話を今のチームへの不安感に戻すと、正直に今の気持ちを言うと「プロジェクトの為に身体を壊すほどやることは間違っているが、それでも自分以外のメンバーってどれだけこのプロジェクトに本気なのだ」という不満だ。
結論から言うと、ほとんどの原因は「実際に対面しないで作業を進めている点」にあると思う。
それぞれがGWなのでプライベートな予定や家族との時間を過ごしたい。僕がフリーランスで今は彼女もいないので、他の人より時間が余っていることは事実だと思う。
一方でそれぞれがスキマ時間を使ってプレゼン資料を作ったり、スライドにツッコミを入れたりして努力をしてるはずなのにそれが実感として湧いてこない。
やっぱり、スタートアップは同じ場所で、仕事も寝食も共にするくらいじゃないとダメだ。
イベントの時は「チームが苦手な自分でも、このチームなら本音で語れるし上手くやっていけそう」という気持ちがあった。だから嬉しかった。
けれどこのチームに対する今の気持ちは、正直に言うと上手くいかなそうで、辞めた方がいいというのが本音だ。
その最大の理由は、僕があと1ヶ月も待たずに九州に引っ越してしまうことだ。
今回、ほぼ遠隔のやり取り(Slack)ではやっぱスタートアップは無理だと痛感した。互いへの信頼感も薄まるし、変動が常であるスタートアップにとってコミュニケーションのロスは受託開発のそれとは訳が違う。
新しいコンセプトのサイト立ち上げを過去に受注させてもらったことがあるが、やはりこれも遠隔では(Skypeありでも)無理だと感じていた。
前職の開発会社でも、デザイナーが愛知の方で上手く連携できてなかったことも思い浮かぶ。
だから、これから僕が九州に帰って、オンラインの形ではやはりスタートアップは上手くいかないと痛感しているんだ。
また実際に株式会社を登記しようと言ったときのチームの雰囲気、クラウドファンディング直前に「あれ、こんな感じで応募していいんだっけ?」という不安感(GW中でそれぞれが旅行だったり、基本slackのみでのやりとり、そもそもなぜクラウドファンディングをやるのかという問いへの答えの曖昧さ)、これらが拭えない。
チームがイベント後も継続すると決まった時、「このプロジェクトのゴールはいち早く解散すること」とした。その時は納得だったけど、今思うと「あれ、スタートアップってそんなすぐ解散するような容易いものだっけ?(現にスタートアップが楽しくなる・PMFを達成するのに2年が必要と言われている)」という疑問も湧いた。
そもそも「何か一発当ててやりたいよね」っていうことには賛同したけど、今思うと「やはりそれって課題ドリブンじゃないよね…」と思える。
少なくともスタートアップの先輩たちを見てると、もっと泥臭かったり、もっと強い野心があったり、自分ごとの課題に使命感を感じている気がする。
もしあなたがこのブログをここまで読んでくれているのなら、客観的に僕の考えを評価して欲しい。自分でもほぼ愚痴だと思う。
一方で、このままの状態でチームが進んでも上手くはいかないのは間違っていないはず。「やってみないと分からないことは兎に角やってみるべきだが、上手くいかなそうなことはやってみてもほぼ失敗する」というのは僕の経験則だ。
今は正直、メンタルが弱ってしまっているので、一旦このことは忘れて今日は寝るとする。