昨日の続きだけど、
オトンは何処かから拾ってきた自転車乗ってた

いや、多分拾ってきたと信じたい
まさか
まさか
パクってないよね…

なんかブレーキが明らかにその機能を果たしてなく、
両足を地面に擦り付けて止める技は
神の領域だったと思う


今もそうかな?
ブレーキってハンドルの下に付いてるよね?

で、線みたいなのがタイヤに繋がってるんやけど、
その線が切れて空を向いていたから
絶対に握っても効く事がないと思う







で、
オトン、
「俺、死にかけたわ…」と青ざめて帰って来た事があった

「自転車、止めようと思っと両足擦ったけど
靴脱げてん!」


貧乏人の困った表情してた

そもそも自転車を足で止めるなんて
子供の練習用やん。








「アンタ自転車買いや!」とオカンも口だけは言う


で、

ある日、ワタクシは高校のチャリ通学で
前にオトンを発見


まだ両足でとめるんか!?
と見てたら

次は切れたブレーキの線を上に引っ張る事で
ホンマにブレーキがかかる事を発見したみたいで、
交差点で思い切りブレーキの線を上に引っ張ってた!

みんな自転車のブレーキは握るもんだと信じて生きて来てるやろうけど、
オトンは自転車のブレーキを引き上げるんやで!!
しかもまあまあ大きい声で
「フンっ!」て!

たっくん少年は
これでブレーキの物理的な仕組みを覚えた!


因みにその後もオトンは死にかけたみたいで
流石にオカンはブレーキを直すお金を出して
オトンの自転車は片方だけブレーキがかかるようになり
平和な日々を過ごしたとさ。


おかげで今も元気にしています