〝本当のサプライズ〝〜 代表の戦術3 | ブログ・生きること。

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From.T.j 

山口 蛍の運動量は半端ない。
ピッチを縦横無尽に駆け巡り、相手の
パスカットは勿論の事、自陣のバイタル
エリアまで顔を出しラストパスを供給
する。

そんな攻撃を仕掛けながら相手ゴールに
迫るセレッソサッカーは、今年のJリー
グ開幕以降残念ながら息を潜めている。





今年のセレッソには世界的スーパースタ
ーであるウルグアイ代表FWディエゴ・
フォルランが入団した。
2010年のワールドカップでは見事MVP
に輝いた超大物である。
彼の持ち味は正解なシュートは勿論の事
スペースに動くだけにとどまらず、味方
の選出からパスを受け取る為にポジショ
ンを下げてクサビの役割まで果たす非常
に献身的なプレーヤーのひとりだ。
当然ながらエース柿谷との連携を深めた
二人のゴールを期待したが、これが今の
ところ不発に終わっている。

原因のひとつは当初採用したフォーメー
シーョン。
4•4•2でスタートしたが、二人のスタイ
ルが同じである為に柿谷の動きに変化
が生じ、昨年のようなポジショ二ング
が得られないからだ。

監督は今年から就任したランコ・ポポ
ヴィッチ。昨年までFC東京の指揮を
とった人物である。
浦和のペトロヴィッチ監督がサンフレッ
チェ広島の監督時代にコーチを務めたこ
ともありその後は大分トリニータやJFL
時代のFC町田ゼルビアを導いて来た。




昨年より選手層も厚くなり力をつけて
来たチームに期待することは当然ながら
優勝以外にない。
ところが昨年のチームを築き上げたクル
ピ監督を解任してまで招いたポポヴィッ
チの戦術は、あまりにも単純で適当で、
約束事など皆無な選手任せの内容に終
止している。
正に昨年のFC東京の二の舞である。

先日行われた浦和戦はポポヴィッチ得意
のスリーバックに対して同じフォーメー
ションで挑んだ結果、シュートも満足に
打てずに1-0の完封負け。
同じくACLでの中国広州も5点を取られ
る屈辱的大敗だった。
能力の高い選手んを揃えても監督の手腕
ひとつでこのような結果を招く。

ザッケローニも代表のゲームで時折スリ
ーバックを試しているが、その際生じる
右サイドの吉田と内田のスペースがまる
で埋まらない。
ボールは回らずポジションの修正に追わ
れる有様だった。






チームが低迷していても選手の調子は決
して悪くないのに点がとれない、勝てな
いのはなぜか?

少なからずとも指揮官の明確な意図が
不透明であり選手起用に問題があるのは
確かな事実である。

セレッソに於ける課題は日本代表の指揮
をとるザッケローニとリンクする部分が
多々感じられる。
例え選手を入れ替えてもサプライズ的な
采配が無い限りベスト16の壁は決して
破ることなど出来ないだろう。