字牌の絞りについて | takuteiオフィシャルブログ「takuteiのほぼ麻雀」Powered by Ameba

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 先日、韓国のリアリティさん(写真右)
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からtwitterのダイレクトメールにこんな質問が届いていました。

こんにちはー梶さん、今日はローエンさんから質問がありますって。彼曰く’モンドの名人戦を見ていたら、彼らがなかなか字パイを切らない。それはただ他家の手を遅くさせ、あがることを防ぐためか?特に東場に東はまったく切らないことが多かった。’と。どうですか? 最近はむしろ若いプロたちの中では’字パイ絞りは基本的に損だ’、とゆうポリシーも流行っているんじゃないですか?私もそれには同意なので。もちろん状況によって絞ることもありますが。私もモンド見たときに’あんなに絞るのがいいのか?’と思ったこともあって気になりますね。

 ということです。要は「字牌を止めるのは、相手の手の進行を遅らせるためかどうか?」ということですね。これに対して私は、「あくまで字牌を切らない要因の1つにすぎず、むしろその優先順位は高くない」と考えています。

 字牌を残すのは、次のような理由が考えられます。

1.相手の早いリーチに備えて準安全牌として残し、先に孤立した1・2・8・9牌を捨てる
2.自分で重ねることを考える(ホンイツ、トイトイ、チートイツなど)。
3.字牌のカブリ捨てを防ぐため、可能な限り相手が先に切るまで切らない。先に捨てる方が、カブリ捨てるリスクが高い。字牌切りの先導役を、他家に委ねたいから。
4.自分が鳴きたい役牌を抱えていて、それを早く他家に切ってもらうため、孤立した字牌を温存する。
(例)たとえば、自分が東發中中を持っていて、中を早く鳴きたいと思っている時。先に東發を捨ててしまうと相手もそれに合わせ打ちするため、結果的に中の出が遅れてしまう。そのため、ギリギリまで東發を切らないようにする、というもの。

 これらに比べると、「相手に鳴かれないために字牌を切らない」というのは優先順位としてかなり低いかと思われます。鳴かれたら2ハンになるダブ東やダブ南を切らない、ということはありえますが、他の役牌については序盤から絞りを考えるケースはさほど多くないでしょう。

 絞りを考えるのは、むしろ1つ役牌を仕掛けられ、その打ち手がホンイツやトイトイなど字牌と相性の良い役を作っていると判断してからでしょうね。1つポンされる前に、ある打ち手が変則手を狙った捨て牌をしているようなら、逆に早めに処理してくることもあるでしょう。