韓国の伝統的麻雀ルール | takuteiオフィシャルブログ「takuteiのほぼ麻雀」Powered by Ameba

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麻雀ロンのことや各種麻雀放送のことなど。

 明日から韓国へ行ってきます。特に仕事というわけでなくプライベートで韓国麻雀大会に参加してきます。ま、その前に今日夜は @daiginga さんとのユーストリーム配信があります。良かったら見てください。

 今日は、韓国の伝統的麻雀である「ソーズ抜き麻雀」を紹介しましょう。少し前に韓国麻雀連盟のロボカイくんからレポートを送っていただきましたので、それに僕が若干手を加えて掲載したいと思います。大会以外の日はけっこう余裕がありますので、この麻雀も教えてもらって(たぶんすぐ覚えられる)実戦してみたいですね。

 韓国の索子抜き麻雀会の報告です。

 8月24日、慶尙北道(キョンサンブクド) 安東市(アンドンし) 豊川面(プンチョンミョン) 佳谷里(ガゴクリ) 佳日樹谷宗宅(ガイルスウゴクジョンテク)。

 知り合いに招かれ、韓国の索子抜き麻雀会を参観しました。ネット麻雀する人達が1年間4回(3ヶ月間で)麻雀会をするそうです。

 韓国麻雀は朝鮮時代からあったという記録がありますが(清から伝わったいわれます)上位階級の一部だけ楽しまれていたそうです。大衆化は日帝強占期(1930年)で日本から伝わってからです。だから、韓国の索子抜き麻雀の基盤は日本のリーチ麻雀(特にサンマ)です。

 サンマは一萬九萬を残しますが、韓国の索子抜き麻雀はその名の通り索子全部抜きです。面白いところは索子抜きは1930年代、韓国で麻雀を始めた初期に行われたそうです。理由は韓国人の気が早いところです。全数牌で麻雀する時間さえ長すぎると思って、数牌1種類を全部抜きました。その分牌も少ないのに4人で麻雀をするせいで相当スピードアップしました。7巡目で1局の後半に突入したと考えてもおかしくないです。

 どうして索子抜きになったとは、一索八索が分かりにくいからです。

「数牌の1種類は抜きたいが、どれを抜こうかな。あ、見えにくい索子抜いたらいいよね。」
という訳です。

 韓国の索子抜き麻雀は基本役による二翻縛り(or三翻縛り)があります。二翻縛りの方が多いです。そのせいかメンゼン重視の傾向があります。メンゼンそのものに基本役1翻があるからです。メンゼンツモならすぐ2翻になります。平和狙いも多いです。メンゼン(1)、平和(1)で2翻になるからです。

 役牌のトイツが2組ならもっと楽になります。鳴いても2翻作りが易しいからです。ホンイツも2翻ですが、読まれ易いです。数牌が2種類しかないのが原因でしょう。ホンイツに振り込むケースは、マンズ対ピンズのホンイツ勝負に負けた時です。

 一通も視野に入れるべきですが、チーがない分難易度は高いです。

 韓国で索子抜き麻雀をする人の規模は不明ですが、この麻雀会は普通に4~6卓できるそうです。今回は16人が集まりました。メンバーの日程が全部合ったら30人以上も可能だと思います。

 また、麻雀の集まりはここに限らず全国にあるため、韓国全体の麻雀サークルの数も不明です。オフラインの活動しかしていないかたも多いからです。

 ちなみに索子抜き麻雀をする年齢代は殆ど50歳以上。オンライン活動が全くない麻雀会もあるからです。でも、こんな大きい規模(索子抜き麻雀としては)で定期麻雀会をやっているところは私が知る限り2つしかなく、その1つがここです。

 私も索子抜き麻雀を実際に打ったのは(ネット麻雀は何回か打った)今回が初めてでした。ほんの僅かしか打てませんでしたが、新鮮な魅力を感じた麻雀ルールでした。以前は、日本のリーチ麻雀の亜流だと軽視していましたがが、これが全くの誤解でしたね。機会があれば、また打ってみたいです。

以下は今回の麻雀会で適用したルールです。

0.基本のルールはこちらをご参照ください。
1.場の概念がない。上記のリンクのルールと同じ適用。
2.フリテンは現物牌のみ。
3.基本役による二翻縛り。
4.和了したとき加算する設定した翻数は鳴き0翻、メンゼンロン3翻、メンゼンツモ5翻。
5.赤ドラあり。五萬赤五筒赤で和了ったら、翻数合計×2
6.点棒は区分せず、10本持つ。
7.点棒の価値は1個当たり1000ウォン(賭け麻雀)。
8.1翻当たり500ウォン。
9.持ち点棒以上の翻数は直接に現金で計算。
10.和了った人の点棒の受け取りが合計5本以上なら1本、10本以上なら2本、20本以上なら3本をゲーム代(麻雀会管理代)で支払う。

例1){メンゼン(1)+ツモ(1)+懸賞(1)+和了したとき加算する設定した翻数(5)}×3=24翻 → 500ウォン×24=12000ウォン → 点棒12本を受け取り(1人当たり4本)。→ 2本をゲーム代で支払い。

例2) (鳴いた前提でロンアガリ) {ホンイツ(2)+役牌(1)+懸賞(3)+和了したとき加算する設定した翻数(0)}×2(1人払い)=12翻 → 500ウォン×12=6000ウォン → 6本を受け取り。→ 1本をゲーム代で支払い。

11.1巡目に同じ字牌が捨てたら流局。字牌連打(?)
12.原則的には先ツモは認めないが、何故か一般的に先ツモをする。
13.ラス巡目の牌は捨てなくてもいい(個人的に先ツモのせいだと思います)。