「さーて、リヤタイヤも外れたし、さっさと交換に移るとするか!」
「そうしましょう、たくぼん監督」
チーフが慣れた手つきで古いタイヤを外していく。
スプロケはアファムとした。新品ではないが、充分に使用できる。

新品タイヤを組むのもスムーズになってきた。

「えーと、タイヤの黄色マークを交換したエアバルブに合わせてと・・・・」
「いいねぇ、チーフ。」
「エアを入れて完成です!リヤもバランス取りますね。」

「えーと、10gで・・・・だめですね。20gで・・・・・・おお!ピッタリですよ。」
「やるな、チーフ。ウエイト削る必要もなかったね。ラッキーだな。」
「うまく出来ましたよ、たくぼん監督。次からは1人で出来そうですよ。」
「なるほど、それは良かった。」 (1人じゃ絶対出来ないだろ!)
「監督の教え方がうまいからですよ。」 (こんなの楽勝だろ!)
「チーフ、車体に取り付けるか。」 (ウエイトちゃんと固定してあるんだろーな!)
「そうですね、監督。取り付けますか!」 (俺の事信用してねーだろ!)
彼らの心の声を聞けるのは、神だけかも・・・・・しれない・・・・
つづく