「チーフ、チェックリストのA1からB2までは省略していいだろう。」
たくぼんがつぶやく。
「了解です、たくぼん監督。ここは昨日見たのでいいでしょう。」
チーフが言葉を返す。
たくぼん 「B3(バッテリー電圧)、B4(フューエルコック)、B5(フューエルミクスチャー)
チェッキング プリーズ!」
チーフ「B3、B4、B5、チェッキングOK!オールグリーン!」
たくぼん 「ラジャー! イグニッション!」
チーフ「イグニッション!」
たくぼん 「コンタァーーーーーーック!」
長く険しい道のりであった。盆栽化していたNSRを見た時、エンジンを分解
しなくてはいけなくなった時の挫折感・・・・
そんな時、たくぼんを支えてくれたブログ仲間達・・・
ACFのメンバーや友人達・・・・・
何年も動く事を忘れ、ひっそりと息絶えようとしていたオマエを・・・・・
また走らせようとしている私を許して欲しい・・・・・
命を吹き込んでやるよ。
血液の代わりにオイルとガソリンをたらふく流しこんでやるよ。
さあ、雄叫びを上げていいぞ!本当のオマエを見せてくれ!
チーフ「コンタァーーーーーーック!」
鈴木チーフがキックペダルを蹴り降ろす。
パパン!パンパンパン・・・・・・
何と、キック1回でNSR250が目覚めたではないか!
彼らの熱い思いが通じたかのように・・・・

オイルポンプはちょいと濃い目のセッティングにしておいた。
万が一を考えて、90:1ではあるが混合ガスをハイオクで作って入れておいた。
たくぼん 「チーフ!水温が上がるまではブリッピングするなよ!各部オイル
漏れと水漏れのチェックだ!」
チーフ「了解です!監督、やりましたね。何ていい音なんだ・・・・
ドッグファイトチャンバーはこんなにもいい音なのか・・・・」
たくぼん 「よーし、アイドリングも安定している。水温もバッチリだ!
片肺になっていないな・・センターシールは大丈夫だったな。」
アイドリングも安定し、ドッグファイトチャンバーからは素晴らしいサウンドが鳴り響く。
チーフ「監督、油温、水温ともにOKです。オイル漏れ、水漏れ無しです!」

たくぼん 「よーし、本日は終了だ!コーヒーおごるよ、チーフ!」
チーフ「じゃあ、プレミアムモルツで!」
NSRの物語はさらに続くようである。