「たくぼんさん!86はどうでしたか?」
今回の運営スタッフが声を掛けて来る。
「いや~、おもしろいクルマだねぇ。トラクションONだから全くスピンしないので
そこそこいいタイムが出ちゃうね。タイヤはハイグリップじゃないし、ノーマル
でこれだけの戦闘力があれば問題ないね。」
たくぼんは笑顔で答える。儲けを度外視して作るのは冒険だろう。だが、冒険し
たのだから、トヨタはすごいと思う。


今回ドライブさせてもらった86である。フルノーマルであった。先導するクラウン
が飛ばすのだが、コーナーリングスピードは86のほうが数段上であった。
運営スタッフがまた声を掛けて来る。
「たくぼんさん、レクサスLFAが走りますが、後ろを別のクルマで走りますか?」
「え!いいの!」
「はい、レーシングスーツに着替えて下さい。」
「了解!」
レーシングスーツを着るのは何年ぶりだろう。シューズとグローブ、そしてメット
の確認をする。
スタッフがコレに乗ってくれと言って来た。
そのクルマとは・・・・・


何と、「レクサス ISF」であった。うしろにもISFが用意してあるが、今回はSUGO
のペースカーでレクサスLFAの後ろを走るコトになった。オドロキである!
スタートボタンを押し、エンジンを始動させる。水温、油温ともに正常である。
シート合わせもバッチリである。
LFAがゆっくりとピットを出て行く。
こんなブレーキが付いてるクルマである。3750万円はダテではない。


ゆっくりと周回を重ね、各部のフィーリングを確認しながら全開走行に移る。
LFAは早い!ストレートは全く付いて行けない。バケモノみたいな加速である。
しかしISFはいいクルマである。180からのフルブレーキングでもトラクション
ONなので、あばれてもクルマのほうである程度コントロールしてくれる。
OFFにしたら、全くコントロール出来ないであろう。
トヨタの技術は最高である!
とてつもないタイムをたたき出しながら、周回を重ねていく。

こんな遊び心を忘れないのもたくぼんならではと言える。
(スピードメーターがすごいトコロ指してます!バレたら怒られるかな?うひょ~!)
そしてチェッカーフラッグが振られ、走行は終了した。
ゆっくりとピットに戻り、ISFから降りる。
バイクもいいが、クルマもいい!
※フィクションかノンフィクションかは、皆さんの判断におまかせします。