盆栽化したNSR250Rの持ち主はたくぼんの会社の同僚である。
彼も自分でNSRを再生させようとここ何年も努力はしていたのだった。
だが仕事が忙しく、再生をたくぼんに依頼してきたのである。
会社でもレストアで有名?になってきたたくぼんである。
友人の依頼を快く引き受けた。
しかし友人のNSRを見た時、一筋縄ではいかない印象を受けた。
5年はエンジンに火が入っていないのはあきらかである・・・・・・
エンジンは始動できるのであろうか・・・・・・
たくぼんは知り合いという知り合いに連絡し、NSR再生に向けてプロ
ジェクトを組んだ。
一番に協力を申し出てくれたのは、やはりこのオトコであった。
そう、チーフである。
彼はアップハンで丸目にしたNSRに乗っている。
たくぼんのNSRのスペアパーツはすでにそろっているのだ!
先日チーフからNSRについての話があった。驚愕の事実もあった。
それは・・・・・・・
チーフ「たくぼん監督、このNSRはなかなかすごいですね。」
たくぼん「なかなかの盆栽具合だろ。腕が鳴るぜ!」
チ「たくぼん監督、エンジン大丈夫ですかね?」
た「平気だろ!なんとかするぜ!」
チ「いえ、これだけ古いと、クランクシャフトのセンターシールが大丈夫かなと思って。」
た「クランクシャフトのセンターシール?大丈夫だろ。」
チ「いえ、NSRの持病なんですよ。」
た「ほお、ダメなら交換しよう。」
チ「いやいや、ダメだとクランクシャフト交換ですよ。それにクランクシャフト
はもう部品としては出ませんよ。欠品です。」
た「えええええええええ!どーすんのよ。」
チ「センターシールがダメならこの計画はそこで終わりです。まあ、エンジン
買ってくればなんとかなりますよ。」
た「えええええええええ。いや、それはダメ。意味ないじゃん。」
チ「センターシールから確認しましょう。」
た「OK。まずはそこからはじめよう。」
と、こんな感じでした。
もし、センターシールがおしゃかなら、この計画はスタートできません。
うーん・・・・・・・・・
つづく