KXSR計画・計画変更編 | Technical stories

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技術系の話など

チーフとたくぼんが何事かを話している。

「たくぼんさん、話って何ですか?」

「非常に難しい話だ。このKXSR計画が秘密裏に進められて

 いるのは知っているね。」

「はい、もちろんです。このマシンは他のチームやワークスに

 知られてしまったら、ヤバイのはわかってます。」

「そうだ。最近おかしなヤツラがオイラのまわりをうろつき始

 めたようだ。どうも産業スパイのようなんだ・・」

「ええ?やはりこのマシンに隠された新機構などの情報を欲し

 がっているワークスが存在するんですか?」

「どうもそうらしい。そこでこの計画の一部を変更しようと思って

 いる。」

「ええ!せっかくここまできたんですよ!そんな・・・」

「いや、計画の変更とは、このマシンをレーサーではなく、公道

 仕様に見せかける事によって、敵の目をあざむこうという事な

 んだよ。」

「なるほど!そうすれば開発データが盗まれにくいという事です

 ね。」

「その通り。チーフ、協力してくれるかい?」

「もちろんですよ。なるほど・・さすがたくぼんさん。」

「実は外装関係はノーマルにみせかけるために、すでに塗装に

 出してある。いつものツルギオートだよ。」

「あそこは良心的ですし、若社長は口が堅いですからね。」

「そうだ、外装やヘッドライト等を組む事によってごまかそうと思

 う。だが、出来る限り並行して作業は進めて欲しい。そのため

 のパーツも用意した。」

「了解です。さっそく組みますね!」


チーフは部品を見てうなづく。そう、バッテリーケースだ。

レーサーには必要ないバッテリーケースがあった。さすがである。

これもオカノ氏の製作であろう。ピッタリと収まっている。

$KSR80って大きなプラモデル!-バッテリーケース2

チーフはそばにあったバッテリーを収納してみる。これもピッタリ

である。

「さすがだ・・」チーフとたくぼんがつぶやく。

そこへ・・なんと・・・オカノ氏がやってきた。

「たくぼんさん、頼まれていたシフトリンケージ関係持って来まし

 たよ。おお・・だいぶ出来上がってきましたね。」

オカノ氏の使う魔法はベホマズンよりすごいらしい・・

つづく