9月 27日に発生した長野・岐阜県境の御嶽山噴火は自然の怖い一面をまざまざと見せつけてくれました。
ボーイスカウトの引率で登山する機会も少なくなかった自分にとっても非常にショッキングな内容でした。
当初ブログにアップする予定であったボーイスカウト夏季舎営の記事は一旦自粛し、救命救急関連の活動について書きたいと思います。
8月 21日・22日の 2日間は、毎年恒例の埼玉県O看護専門学校で開催された BLS講習会に NPO CATS の AHA BLSインストラクターとして参加してきました。
今回の BLS講習会は私のインストラクターとしての資格更新も兼ねておりましたので、インストラクションのスキルチェックと、休憩時間などの空き時間を使って筆記試験と実技試験を受けました。
資格更新は無事に通過。
JSISH-ITC(日本医療教授システム学会トレーニングセンター)の BLSインストラクターになって 2年が経ちますが、この間に知り合ったトレーニングセンター・ファカルティやコースディレクター、インストラクターの方々からはたくさんの知識と救命に対する熱意をいただきました。
2年前にインストラクターになったばかりの頃、私は心のどこかに一般市民であることの引け目を感じておりました。
BLS(一次救命処置)を受講する看護師や医師にとって BLSは通過点でしかなく、多くの医療従事者は次のステップ(ACLS:二次救命処置)に進むものと思っていたのです。
一般市民ができることは BLSまでで、そこまでの知識しかない自分が ACLSに進むだろう医療従事者に対してインストラクションをしていることは不自然ではないのか? といった不安でした。
そんな不安を抱えたまま、インストラクターになった 1ヶ月後に BLSインストラクターとして参加した ACLSプロバイダーコース 。
今思えば、何て無謀な・・・と感じますが(笑)、当時は知識を獲得するために ACLSコースのガイドブックまで事前に購入してコースに臨んだのです。
その結果は、コードブルーの緊迫感や蘇生スタッフのプロフェッショナルな動きに終始圧倒されっ放しでした。
貴重な体験でしたがその後は ACLSコースと距離を置き、自分のスキルアップはもっぱらファーストエイド(非心停止)に軸足を置いたものになりました。
「ICLSコース、受けてみない?」 と、BLSインストラクター資格更新を無事に終えたばかりの私に声を掛けてくださったのは、知り合いの看護師でした。
その方が ICLSのブース長を務めるということもあり、ICLSコース受講を承諾しました。
ICLSコースとは以前まで ACLS基礎コースと呼ばれていた、「突然の心停止に対する最初の 10分間の適切なチーム蘇生を習得する」 ための、医療従事者向け蘇生トレーニングコース。
ACLSコースが心停止以外に不整脈や急性冠症候群、脳卒中といった幅広い病態に対する二次救命処置であるのに対し、ICLSコースでは特に緊急性が高い 「突然の心停止」 に対する二次救命処置といった内容になります。
2年前の緊迫した蘇生シーンが蘇りましたが、当時と違うのは私自身に救命処置をもっと深く理解したいという強い思いがあることでした。
(当時はインストラクターとしてのスキルを補完する目的が強かった)
話が長くなりましたが、以上が ICLSコースを受講することになった経緯です。
9月 7日は、CATS越谷ラーニングスタジオで開催された BLSヘルスケアプロバイダーコースに BLSインストラクターとして参加してきました。
9月 17日は、新宿消防署にて応急手当普及員の資格更新コースを受講。
9月 23日は、獨協医科大学越谷病院にて ICLSコースを受講。
心電図モニターでの心停止リズムの識別、マニュアル式除細動器の使い方、輸液経路の確保と薬剤投与、救急薬剤の種類、気管挿管の手技、気道確保器具の種類、など事前にどこまで勉強すべきかが分からなくなり苦戦しましたが、無事に終えることができました。
結論から言えば、一般市民であっても受講の意義は非常に大きかったです。
得られたものも多く、一般市民が実際にファースト・レスポンダーとして対処する際に役立つスキルもありましたので、別の機会に記してみたいと思います。
救急疾患における各種標準コースを整理してみたのがコレです。
↓ (個人で調べた内容なので誤りがあるかも知れません)
近日中に JPTEC受講の話が進むかも知れません。