シネマ大好き! -16ページ目

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00475
製作:1994年/アメリカ/115分
監督:ヤン・デ・ボン
主演:キアヌ・リーブス/サンドラ・ブロック


ロサンゼルスの高層ビルのエレベーターが爆発し、10数名が宙づり状態のまま閉じ込められた。脅迫電話が警察に入り、要求に応じなければケーブルを爆破し乗客を皆殺しにするという。ロス警察SWAT隊の若き行動派、ジャックは、パートナーのハリーと共に全員を救出するが、犯人のハワードには逃げられてしまう。数日後、市バスに爆弾を仕掛けたハワードは、ジャックに身代金を要求してくる・・・・。


通勤バスに時限爆弾を仕掛けた犯人から身代金の要求。そのバスは50マイル以下のスピードとなると自動的に爆発する仕掛けとなっている。SWAT隊員のジャックは自らこのバスに乗り込むが、次々とトラブルが襲い掛かってくる・・・。メインはバスでの疾走シーンだが、その前後にエレベータでのパニック、地下鉄の暴走と、サービス満点のアクション活劇となっている。「そりゃないでしょ」というシーンもあるが、常に緊張感が持続する映画で、最初から最後まで楽しめる。アクション映画としては傑作の一つといえる。キアヌとサンドラのコンビもよかったが、爆弾魔を演じたデニス・ホッパーの怪演が光った。

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00045
製作:1942年/アメリカ/103分
監督:マイケル・カーティス
出演:ハンフリー・ボガート/イングリッド・バーグマン


第2次世界大戦下の1941年、アメリカへ行くためには必ず通らなければならない寄港地だったフランス領モロッコのカサブランカ。そこで酒場を営むアメリカ人リックの元に、パリで突然消えてしまった恋人のイルザが、夫で反ナチス活動家のラズロを伴って現れる。イルザはリックとの再会に驚くが・・・・。


ハンフリー・ボガートのかっこよさと、イングリッド・バーグマンの美しさが際立った映画。ハンフリー・ボガート演じるリックが、反ナチ運動のボスと、かつての恋人だったその妻を米国に亡命させる話だが、離別したいきさつからお互いの心の葛藤も見どころ。「君の瞳に乾杯」という名台詞のシーンはやはりいい。42年度のアカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞の3部門で受賞した作品。

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00018
製作:1987年/アメリカ/119分
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ケビン・コスナー/ショーン・コネリー


1930年、禁酒法下のシカゴ。財務省から派遣された特別捜査官エリオット・ネスは街を牛耳るギャングのボス、アル・カポネに敢然と戦いを挑む。ベテラン警官のマローンを始め、射撃の名手ストーン、税理士のウォレスといったメンバーとともに捜査を進めるが、カポネの差し向けた殺し屋によって、ひとり、またひとりと犠牲者がでてしまう・・・。


ケビン・コスナーの出世作。ギャング映画であるが取り締まる側から描いた作品は少なく、痛快ギャング映画としては傑作。脇を固めるロバート・デ・ニーロは相変わらずいい味を出しており、ショーン・コネリーは007からいい感じで年をとった感じで重厚な演技は最高。私的には無名だったアンディ・ガルシアもこの映画での演技で存在感を示したのか、この後ブレークしたように思う。俯瞰撮影やシカゴ駅でのベビーカーのスローモーション活用など、デ・パルマ監督の独特の技法もふんだんに入っている。

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00078
製作:1972年/アメリカ/175分
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド/アル・パチーノ


第二次大戦終結直後のアメリカ。シシリーからアメリカに移住し、一代で財を成したドン・コルレオーネがある日、狙撃され、マフィア同士の血で血を洗う抗争が展開されることになる。三男のマイケルはひとり堅気な人生を送ろうとしていたが、ドンを襲った敵対するファミリーに彼は報復を決意し、ファミリーのため、裏街道に足を踏み入れていく・・・・。


最も好きな映画の一つ。ヴィトー・コルレオーネを演じるマーロン・ブランドの重厚な演技もよいが、何といってもアル・パチーノがいい。特にイタリアレストランでアル・パチーノ演じるマイケルが、ソロッツォと悪徳警官を射殺して去るシーンは最高である。ドンの暗殺未遂事件が起こり、長男のソニーが対立するマフィアに無数のマシンガン乱射により殺され、次男のフレドが頼りないことから、三男のマイケルが次第にマフィアの世界に入ってくる。冒頭の結婚式の時から比べると、次第に顔つきが変わってくるのがわかる。ファミリーのドンとしてファミリーを守るために使わざるを得ない暴力、そしてそのために誤解される苦悩、ファミリーを守るための行為がファミリーを崩壊させていく・・・。単なるギャング映画ではない、家族をテーマとした深い映画である。

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02446
製作:2013年/アメリカ/120分
監督:アントワン・フークア
出演:ジェラルド・バトラー/モーガン・フリーマン


アメリカ独立記念日の翌日となる7月5日、綿密に練られたテロ計画によりホワイトハウスが襲撃、占拠される前代未聞の事態が発生。大統領を人質にとったアジア人テロリストは、日本海域からの米軍第7艦隊の撤収と核爆弾作動コードを要求する。、かつて大統領専属のシークレットサービスだったマイクが、ホワイトハウスへの潜入に成功するが・・・・。


ホワイトハウス版ダイ・ハードといえる作品。設定やストーリーもよく似たシーンがあった。ただ、ダイ・ハードは、巻き込まれ型で自分の不幸を嘆きながらもタフに敵を撃退していくが、本作は自ら占拠されたホワイトハウスに乗り込み、大統領を救出しようとするところは対照的。それでも、タフさは共通で、多人数に対して1人ではありえない活躍ぶり。ストーリーも分かりやすく、盛り上がりも随所にあるが、一番の急所である、大統領の息子やマイクの妻が窮地に落ちなかったのは、さらなる盛り上げには欠かせないと思ったが・・・。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02445
製作:2013年/アメリカ/116分
監督:ディーン・パリソット
出演:ブルース・ウィリス/ジョン・マルコビッチ/メアリー=ルイーズ・パーカー


元凄腕スパイのフランク、マービン、ビクトリアらは、32年前に一度は失敗し、封印されたはずのミッションがきっかけとなり、再び戦いの舞台に呼び戻される。いまだ衰えない戦闘能力と情報収集能力を駆使して過去を探るうちに、一行は各国の諜報機関や殺し屋たちに狙われるはめになるが、やがて封印されたミッションに隠された真実が明らかになり・・・・。


アクション・エンタテインメント「RED レッド」(2010)の続編。チラシのコピー「若造に世界が救えるか!!」の通り、シニア世代が大活躍するアクション・スパイ映画。前作では素人で足手まといだったサラも今回は重要な役割を随所で見せてくれる活躍を果たす。出演者も豪華で、初めは敵対関係にあった者も次第に仲間に合流していく様は観ていて心地よい。そして最後はスカッ!とさせてくれる結末にも満足。途中、多少中だるみもあるが、全体的にはテンポ良いストーリー展開である。ちなみに、一番目立った活躍をするのは、ほかの誰でもない、ヘレン・ミレン演じるヴィクトリア!?

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01726
製作:2008年/日本、ブラジル、カナダ/121分
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロ


ある日、車を運転していた日本人男性が視力を失い、交差点で立ち往生することに。彼は親切を装った泥棒に無事家まで送り届けられるが、車は持ち去られてしまう。彼は妻に連れられ病院で診察を受けるが原因は分からなかった。やがて各地で彼と同様の失明者が続発し、感染者として強制収容が始まる。その中にたった一人、感染を逃れて“見ること”ができる女がいた・・・・・。


設定は面白い。ただ、この映画は視力を失う原因や対処についてはあまり言及していない。みんなが視力を失った状態になった時に、人はどういう行動をとるかというところに視点が置かれている。そこでは本来その人が持っている人間性が剥き出しになり、理性は影をひそめ本能が中心となってくる。収容所内での武器による支配者に観ていて憤りを感じ、主人公グループを中心とした弱者に同情するも、結局目が見えるという優位性を持つ主人公もしょせんは自己利益に走る本性を後半見せる。これが人間かと悲しくなるが、このような現実に直面すると自分もそうなるだろうと思われ、ますます自己嫌悪に陥ってしまう映画である。ラストの終り方には不満が残る一作。

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01764
製作:2005年/アメリカ/111分
監督:ジョン・ストックウェル
出演:ポール・ウォーカー/ジェシカ・アルバ


ジャレッドは貧しいながら恋人のサムと幸せな日々を送っていた。そんなジャレッドの夢は財宝を積んだ沈没船を見つけることだったが、ある日ジャレッドら4人はダイビング中にその痕跡を見つける。しかし、そのすぐそばに大量の麻薬を積んだ飛行機まで発見してしまったことから・・・・。


とにかく、舞台となっているカリブ海と、ジェシカ・アルバのスレンダーな肢体が眩しい映画。ストーリーは、たまたま見つけた財宝と、そのすぐ近くに沈んでいた麻薬を巡って繰り広げられる海洋サスペンス・アクションといったところだが、本筋の方はありきたりで、思ったほどのハラハラ感はなかった(特に前半は冗長。後半になってやっと少し盛り上がってくる)。もう一つ見どころ?は、ポール・ウォーカー演じるジャレッドの潜水シーンだろうか?とにかくあんなに長い時間素潜りできるのか?というのは驚き。

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01767
製作:2008年/日本/128分
監督:紀里谷和明
出演:江口洋介/大沢たかお/広末涼子/奥田瑛二


時は豊臣秀吉が天下を治める時代。超人的な身体能力を武器に金持ちから盗んでは貧しい者に分け与える、庶民にとっては英雄の盗賊・石川五右衛門が彗星のごとく現れる。そんな中、五右衛門は盗み出した財宝の中に重大な秘密が隠されている南蛮製の箱を見つけるが・・・。


石川五右衛門の映画だと思って観たら後悔する映画。これが、歴史上の人物や歴史小説の有名人物を配さず、オリジナルのキャストであればそれはそれで評価できたかもしれない。しかし、歴史上の人物を多く配しながら、内容はめちゃくちゃ。監督は既成概念に捉われない自分なりの解釈・感性で撮ったらしいが、あまりにも受入れ側と乖離していたのではないか?映像美は大胆で個性的ともいえるが、あまりにも現実離れしすぎた行き過ぎたアクション、CGの使い過ぎによる非現実性、時代感や国籍すら分からない映像・衣装、そしてストーリーの未熟さを補うためか部分的に史実に頼ったり、歴史上の人物を配することで興味を惹かせようとする小手先の内容。どれもこれも私には肌に合わないことばかりで、この監督がこのスタイルを貫くのであれば、個人的にはもう観ることはないかもしれないと感じられる作品だった。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01110
製作:2002年/アメリカ/113分
監督:デイヴィッド・フィンチャー
出演:ジョディ・フォスター/フォレスト・ウィテカー


夫と離婚したメグは、11歳の娘サラを連れて、ある富豪が遺した豪邸に入居した。しかし、その夜、屋敷内に緊急避難用に設置されていたパニック・ルームに隠されていると目される遺産目当てに3人の男が侵入してきた。メグとサラはパニック・ルームに逃げ込むが、男たちはパニック・ルームに侵入すべく、屋敷を破壊し始める・・・・。


面白い設定ながら、屋敷内に限定された攻防なので、ある程度緊張感がある反面、派手さはない展開で、前半はやや盛り上がりに欠ける嫌いはあった。ただ、パニック・ルームに閉じこもった母娘が侵入してくる男たちをどう撃退して侵入を食い止めるかと期待して観ていたところ、立場が逆転(犯人側がパニック・ルームに閉じ込められる)してから俄然面白くなってくる。意外な展開はなく、オーソドックスな結末ではあるが、強い女性役の似合うジョディ・フォスターの好演が光る作品。