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シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★

鑑賞No:02461
製作:2012年/アメリカ/94分
監督:ブラッド・ペイトン
出演:ドウェイン・ジョンソン/ジョシュ・ハッチャーソン


ある日、存在するはずのない謎の島から発せられる救難信号をキャッチしたショーンは、新たな義父ハンクとともに冒険に旅立つ。その結果、巨大なハチや小さなゾウなど動物のサイズが逆転した不思議な「神秘の島」に流れ着いたショーンたちだったが、その島には驚くべき秘密が隠されていた・・・・。


ジュール・ベルヌの冒険小説「地底旅行」を3D映画化した「センター・オブ・ジ・アース」(2008年)の続編。続編だが、前作を観ていなくてもほとんど支障はない。CGを駆使した総天然色の神秘の島の映像はとてもきれいだが、アクションシーンも含めCGを多用していることで却ってドキドキ感・緊張感は薄い。前作同様、つっこみどころというか、ご都合の良い展開が多いのが気になった。まぁ、あまり肩ひじ張らずに気楽に観ればいい作品。


★★★★

鑑賞No:02468
製作:2011年/アイルランド/113分
監督:ロドリゴ・ガルシア
出演:グレン・クローズ/ミア・ワシコウスカ


19世紀アイルランドのダブリン。人付き合いを避けて静かに暮らす内気な執事アルバートは、貧しく孤独な生活から逃れるため、性別を偽り男性として生きる道を選んだ女性だった。しかし、ある日、ハンサムなペンキ屋のヒューバートと出会ったことから、アルバートは自らを偽り続けて生きることに悩み始める・・・・。


男女差別の時代にあって、それを否定・問題視する映画ではなく、その差別を受け入れざるを得ない状況の中で、一人の独身女性が生きていくために取らざるを得なかった手段を、きめ細やかく丁寧に描いているのがよかった。それもグレン・クローズの好演があってこそで、見事な男装アルバート役だった。それだけに、アルバートには夢がかなう展開を期待しながら観ていただけにラストは涙を誘う。夢のためにコツコツと貯めたお金を床下に隠しているシーンを見るたびに、何か起こらないか冷や冷やしていたが、ホテルの性悪オーナーに最後罰が下されなかったのが消化不良として残る。

★★★+

鑑賞No:02467
製作:2013年/アメリカ/143分
監督:ザック・スナイダー
出演:ヘンリー・カビル/エイミー・アダムス


ジョー・エルは、滅びる寸前の惑星クリプトンから生まれたばかりの息子を宇宙船に乗せて地球へと送り出す。その後、クラークは偶然宇宙船を発見した父と母に大事に育てられる。幼いころより周囲の人とは違う特殊能力を持っていることに苦悩するクラークだったが、成長した彼は、クリプトン星の生き残りのゾッド将軍と対峙することになる・・・・。


バットマンやスパイダーマンなど、最近多いいわゆるビギニングもので、スーパーマンの誕生秘話を扱った作品。他のビギニングものとも共通するが、これまでのシリーズの内容と整合性は保ちながら、それらとは一線を画すイメージ、雰囲気を持っており、全く違う作品のような印象を受けた。映像はすごかったが、ストーリーは単純で、特殊能力を持っていることに対する苦悩は描かれていたが、それがスーパーマン誕生につながるあたりの部分をもう少し描いてほしかった。ゾッド将軍の行為も100%悪いとは言い切れず、同情すべき点もあることから、従来の勧善懲悪的なヒーローものとして観ることができず、ちょっと後味が悪かった。

★★★

鑑賞No:02460
製作:2012年/日本/75分
監督:郷力大也
出演:山口智充/木下ほうか/酒井若菜/堀内敬子


新人大臣の小野塚は意気込んで閣議に臨むが、法案にただサインをするだけの形式的なものに落胆と苛立ちを覚える。そんな中、官房長官の村西から「日本人は男女差なくブラジャーとパンティの着用を禁止する」という、とんでもない法案が提出される。それは収賄事件に関与するある大臣をあぶりだすためのものだったが・・・・。


この手の密室劇は嫌いではなく、それなりに楽しめたが、閣議の中心となるテーマ(議題)があまりにも低俗だったのがちょっと残念だった。(もう少し高尚なテーマなら品格も感じられたのだが、あまりにも低俗なテーマで、出席している大臣連中もほとんど低俗な感じだったのが残念) 目的は収賄事件に関与したもう一人の大臣を見つけることで、犯人絞り込みの過程はまずまず面白く、ラストにオチも用意されているのでお楽しみに。

★★★+

鑑賞No:02457
製作:2012年/アメリカ/107分
監督:リー・ダニエルズ
出演:ザック・エフロン/ニコール・キッドマン/マシュー・マコノヒー


1969年、問題を起こして大学を追われたジャックは、父親の会社で新聞配達を手伝うだけの日々を送っていた。ある日、大手新聞社の記者で兄のウォードが、ある死刑囚の冤罪疑惑を取材するために帰省。ジャックはウォードの調査を手伝い、その過程で出会った死刑囚の婚約者で、謎めいた美貌の持ち主シャーロットに心を奪われてしまう・・・・。


主役(であろう?)ザック・エフロンがどうしてもかすんでしまうほど、マシュー・マコノヒー、ニコール・キッドマン、ジョン・キューザックの存在感、怪演が印象深い作品。特にニコール・キッドマンのこれまでのイメージをかなぐり捨てたかのような、ここまでやるかといった演技には驚かされた。また、ジョン・キューザックの目の奥に狂気を秘めた危なげな囚人役も秀逸。同様にこれまでの役柄とは違ったマシュー・マコノヒーを含め、この3人の演技は見ものの作品。

★+

鑑賞No:02456
製作:2013年/日本/95分
監督:橋本一
出演:日南響子/青木崇高/麻美ゆま/平間美貴


高家の娘・桜姫は、ある夜、釣鐘の入れ墨を持つ権助に襲われ、激しく抵抗するが、初めて男を知った喜びに権助を忘れられなくなる。権助を運命の相手と思い定めた桜姫は家を飛び出し、やがて場末の遊郭へと流れついた桜姫は、圧倒的な人気を誇る遊女となっていくが・・・・。


お色気たっぷりのエロシーン満載映画だが、内容はひどい。歌舞伎狂言作者・四世鶴屋南北による演目「桜姫東文章」をベースにしているらしいが、ちゃんとした時代劇かと思いきや、あまりにもおふざけが過ぎ、低級のホラー映画のようなテイストに仕上がった残念な作品。

★★★+

鑑賞No:02459
製作:2012年/日本/112分
監督:御法川修
出演:吉行和子/富司純子/中尾ミエ/平岡祐太


人口2000人のうち半数近くが高齢者で、過疎化の一途をたどる徳島県の上勝町。ある日、農協職員の江田が葉っぱをつまものとして売物にしようと立ち上がる。周囲から冷ややかな目で見られる江田だったが、薫、花恵、路子という平均年齢70歳の3人の幼なじみの女性が参加することで葉っぱビジネスは次第に軌道に乗っていくが・・・・。


徳島県の上勝町で、70~80代の女性が中心となって葉っぱや道端の草を料理のつまものとして販売し、売上高2億6000万円をあげるビジネスとして成功させた実話の映画化。映画では薫、花恵、路子の3人の幼馴染みが中心となるが、3人それぞれ悩みを抱えながら、自分の人生を見直すべく、新たなビジネスを生きがいとして取り組む姿には感心させられる。そして、葉っぱビジネスという、発想・着眼点のすごさにも驚かされ、まだまだ、この人たちには負けてられないと奮起すらかけさせられる映画。

★★★+

鑑賞No:02458
製作:2013年/日本/129分
監督:西谷弘
出演:福山雅治/吉高由里子/北村一輝/杏


手つかずの美しい海が残る玻璃ヶ浦で海底資源の開発計画が持ち上がり、その説明会に招かれた湯川は、宿泊先の旅館「緑岩荘」でひとりの少年・恭平と出会う。やがて旅館の近くで男性の変死体が発見され、遺体の身元が「緑岩荘」に宿泊していた元捜査一課の刑事・塚原だということがわかる。地元警察は塚原の死を転落死として処理しようとするが、現地入りした捜査一課の岸谷美砂は、塚原の死に不可解な点があることに気づき、湯川に事件解決への協力を依頼する・・・・。


劇場版第1作目の「容疑者Xの献身」が傑作だっただけに、本作は期待大で観たが、思ったほどの内容ではなく、ちょっとガッカリ。TV版で魅力あるシーンは全くと言っていいほど影をひそめ、煩わしい感さえあった吉高由里子演じる岸谷との絡みすら少なく、ガリレオシリーズの最大の魅力である物理学の観点からのトリック見破りもほとんどない始末。川畑家の抱える秘密が最大のミステリーではあるが、ありきたりで使い古された謎で、意表を突かれるほどの謎ではないし、観ていて大体読める内容。ミステリー性が低い分、人間ドラマとしての要素が強く、終盤はホロリとさせられるシーンもある。原作は読んでいないので分からないが、脚本にも問題があるのでは?と感じられる作品。監督は「容疑者Xの献身」と同じ西谷監督だっただけに残念。

★★★+

鑑賞No:01827
製作:2008年/日本/105分
監督:池田敏春
出演:八嶋智人/佐藤江梨子/渋谷天外/佐藤浩市


中学教師の寺田は、大阪のクラブで働くホステスの一代にぞっこんで、一か八か意を決してプロポーズしたところ、OKをもらう。早速、家を飛び出した寺田は二人の生活を始めるが、次第に一代の過去の男性遍歴を知り始め嫉妬しだす。そんな寺田をいとおしく見つめる一代だったが、ある日、一代が乳がんに冒されていることが分かって・・・・。


「夫婦善哉」で有名な織田作之助の短編を基に映画化。八嶋智人演じる寺田。ちょっと嫌な奴だが、でもどこか憎めないところもある奴。一代に対する思いが一途なだけに、あの執拗な嫉妬心も男なら分からないでもない気はする。でもそんな思いにとらわれるのはやはり自分に自信がないからでしょうね。そんな役柄をよく演じていたと思います。でも人生、競馬に賭けてはいけませんよ。映画ではハッピーな結果になってたけど、生徒の修学旅行のお金に手をつけて転落する教師なんてよくある話。後先見えなくなるんでしょうね。あと見違えたのは佐藤江梨子。佐藤江梨子は「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」でのイメージが強かっただけに、ホントいい女に映ったし、好感度も上がった。この映画での一番の収穫。

★★★

鑑賞No:00043
製作:1984年/アメリカ/94分
監督:ウィラード・ハイク
出演:ダドリー・ムーア/エディ・マーフィ


1982年。エンジニアのワイリーは、陸軍の戦車に搭載するミサイル誘導システムの開発に携わっていた。2年後、ランドリー中尉はそのミサイルシステムを搭載した新しい戦車のテストのため、クウェートに派遣される。ストーリーは2つの時間軸で進み、やがてワイリーとランドリーは・・・・。


ダドリー・ムーアとエディ・マーフィという2人のコメディ俳優が織りなす小ネタ・コメディ。なかなか面白い設定ながら、この2人の主演俳優が映画の中では全く絡まないというのはまさに“おかしな関係”。変な日本人寿司屋も出てきて笑わせますが、ストーリー自体は割と平凡。若き日のこの2人を懐かしみながらトークを楽しむのによい映画。